黄緑 ページ7
父から受け継いだ個性は特殊だ。その影響で私はその人の色が分かる。いわゆる人の個性(人柄？)だ。それも色の見分けならコンピューター以上…いやもっと上ほど分けれる。
まぁそのせいで小学校の頃はいじめられた。知ったかぶりだとか個性(能力)真似すんなとか。自分の色を聞いてきて嫌な色だと否定してきて…完全な黒歴史で草。
でもそのおかげで勉強に力入れられたし、個性を強化することも出来たし、卒業式で「ありがとう、お前らのおかげでヒーローに1歩近づくことができたわｷﾘｯ」って言えてめっちゃスッキリした。
今頃私が雄英にいるって知ったら顎外れるかな、いや外れなかったら外しにいく。大切な6年間を返してもらいたいね。
でも個人的にはこの能力は気に入ってる。その人の色を知れるって面白いじゃん？なんか他の人にはないオプションみたいでさ。
ちなみに父曰く、私は栗色らしい。正直びっくりしたけど納得できた。私、髪は素の色白で目は碧。初対面の人にはよく「エメラルドのようだ☆」って言われてたけど、幼なじみからは「案外ふわふわしてる」とまさに栗色と表現できた。
この幼なじみには感謝、いじめられてたときでも助けてくれたから。私のヒーロー。なぜ西の士傑高校へ行ってしまったのだ…。
外見で…あぁ、まさに目の前に座っている相澤先生。教室に入ってきたときもそうだけど、外見だけで見ると黒一択だけど、私的には……
『杜若色…。』
「なんだ？カキツバタ？なんか分かったのか？」
『あ、口が滑って…。』
「いや滑る言葉独特すぎるだろ。」
『杜若色だよ、えーと鮮やかな紫みの青。
先生の色。』
「へぇ…お前が初めてだな、そんな色俺に言うやつ。」
『え、気に入らなかった？でも私にはそう見える。』
「いや……色を言ってくるやつは滅多にいないが、てっきり黒かとね。」
『私も外から見れば黒に見えるかな。でも』
私はデッサンでもするかのように両手の親指と人差し指で長方形を作り、相澤先生に向けた。
『なんだかんだ優しくて、甘くて……でも厳しくて、思いやりがあって、幸せそうな色。私は先生を杜若色と認識したよ。あっ、また口が滑っちゃった。』
「はぁ……だから独特すぎるだろ。」
『え、先生照れてる？』
「照れてない。さぁ10分経ったが考えたのか？」
『あ〜あはは。』
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紅葉桜(プロフ) - 過眠さん» ありがとうございます！しっかり伝わってて良かったです笑素敵な作品だなんて嬉しいです笑 (2020年5月10日 8時) (
レス) id: e8ee42e7f8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - 一気に読んじゃいました！！ヒーローの定義、夢主ちゃんの言葉ストンと自分の心に入ってきました。とても素敵な作品です！！！！ (2020年5月10日 4時) (レス) id: 0e313d130c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉桜 | 作成日時：2020年5月2日 14時
