和(ﾜ)の呼吸？いいえ、和(なごみ)の呼吸です。 (ページ5)

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肆ノ物語ページ5

何気に柱に呼ばれてたけど一応任務がある。

とは言ってもボッチです。

何でいつもあの4人で任務してんの出来んの。

私独立任務多くね？

鴉「南ノ城下町ニテ、一家ガ丸ゴト行方不明！
急ゲ!! 十二鬼月ノ可能性アリ！急ゲ！」

「あーわかってるからつつかないで。」

城下町って結構近い。

すぐ着けるね。

『あの一家も消えたらしいよ。』

『怖いわねぇ……うちも狙われないようにしないと…。』

なるほど……この辺りでは噂され済みか。

その町を回っているだけで日がくれてしまった。

「マジか……そうだね…。」

私は目を閉じ、心を研ぎ澄ませる。

感じろ……感じろ。

私は炭治郎みたいに鼻が効く訳でもなく、善逸みたいに耳が効く訳でもない。

伊之助のように勘が鋭い訳でもないけど……。

1度心を落ち着かせ、辺りを感じる。

すると分かるのだ。

感じるのだ。

＿＿＿＿生物の気を。

「そこか……！」

と、私は地面をめいいっぱい蹴り、感じた場所へ光のように移動した。

鬼「ひゃあ！お前は！」

そこにはもちろん4体の鬼と、ひと家族が倒れていた。

「あら？随分と大掛かりなお花見だね？」

鬼「こ、これのどこが花見に見えるんだ？」

「困るんだよね、夜こそ平和にしてもらわなくちゃ。」

あんの鴉。

どこが十二鬼月だよ……。

すぐ分かった……あの鴉私を任務に行かせるために嘘つきやがってた。

鬼「まぁ丁度いい。お前も食ってやるよ。
鬼殺隊だか何だかしんねーけど、俺たちのや食事邪魔した罰だ。」

はい？

あーもうコイツらアカン。

幸せに逝かさてあげようと思った私の良心にヒビが入っちゃったよ。

「……和の呼吸肆ノ型白糸の真実」

私は4体の鬼を斬った。

もちろん鬼は私の攻撃の速さに驚いた。

恐らく何人のも人を食べ、調子に乗っていたのだろうな。

私が鞘になおすとプチンっと言う音と同時に鬼はぱっと跡形もなく崩れ去った。

良かった……音がした。

肆ノ型白糸の真実

この技は鬼を斬った後、血を払い刀を鞘にしまうときに、糸が切れる音がします。
音が聞こえたら、自分の行いや過ちに気づき、正しさに気づくことが出来ます。
しかし音が聞こえなかった場合、その鬼は最後まで自分の冒した罪を感じないまま消えていきます。