【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ9)

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347話ページ9

鬼道side

結局Aは部屋にいなかった。それどころか、朝食も食べずに朝早く出かけていたと久遠監督が俺達に教えてくれた。

みんなそれぞれの休日を満喫し、着々と宿舎に帰ってきている。

佐久間「鬼道、残念だったな」

鬼道「…何の事だ」

佐久間「冷めてるなぁ。ま、分からなくもないけどな」

佐久間のその言葉に？を浮かべる。

佐久間「Aちゃん。いくら人探しでも、誰にも言わずに行くなんてなんかひっかかるよな。特にお前に何も言わないなんて珍しいし」

鬼道「……時間を無駄にしたくないからじゃないか？」

佐久間「それも一理あるだろうけど、監督だけ知ってるってのはおかしくないか？」

そう言われればそうだな。

人探しは一人で探すより大勢で探した方が早く見つかる。
今日はみんな休みたいだろうからって遠慮したのかもしれない。

それでも……監督以外誰にも言わないっていうのは不自然だ。

何か隠してるとしか思えない……

Aの事を考えていたら立向居が帰ってきた。

ユニフォームがボロボロ…練習してきたのか？

立向居はヨロヨロと階段を登って部屋に戻って行った。

佐久間「すごいな…相当次の試合張り切ってるんだな」

鬼道「倒れないといいが……」

立向居が帰ってきてから数分後、次はAが帰ってきた。Aも立向居同様、すごく疲れているみたいだ。さっきから肩で息をしている。

春奈「Aちゃん！大丈夫？」

A「春奈…っ大丈夫……ちょっと全力で走りすぎただけだから……」

春奈「そう…あ、水持ってくるね！」

その二人のやり取りを見た円堂がAに「どうだったか」と聞きに行った。

A「どうって…ああ、人探しね……全然ダメ。見当はついてるけど当たらないもんだね」

円堂「一人で探しに行くなら俺に言えばよかったのに。鬼道も力になってくれるって言ってたぞ！」

鬼道「なっ」

円堂の言葉に驚いてたら、円堂は親指を立ててグッとサインを俺に送ってきてる。

…円堂ってこういうのに鈍そうとか思ってたが……案外ノリ気だな。

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