【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ49)

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387話ページ49

鬼道side

さっきは影山の呪縛にはまってしまったが、佐久間のおかげで目を覚ますことができた。

そうだ…
俺はもう、貴方とは別の道を歩いている！

そんなことを思いながらドリブルをしていると、さっきみたいに影山の声が聞こえてきた。

――「本当にそうかな？

そのドリブル、そのフェイント、そのゲームメイク……お前のサッカー、お前の全て……すべて私が与えたものだ……。

私と別の道を行くことなど、できるはずもない。」

そんなことはない！

――「お前が忘れているだけだ。見よ、デモーニオの姿を」

っ…！

――「自信にあふれ、力に満ち、約束された勝利を楽しんでいる」

あれは……っ

――「そう、あの日のお前だ。私と知り合い、帝国のサッカーを極めたあの日の……お前が忘れたもの、お前が失ったものだ」

俺は何も忘れていない！
それどころか…あいつらと出会って、より多くのものを得た！
仲間と勝つことの本当の意味と喜びを俺は知ったんだ！

――「それが、お前が目指していたサッカーなのか？」

えっ…

――「仲間などお前には必要ない！
より完璧に試合を動かし、より完璧に勝利する最高の作品……フィールドの帝王。
それがお前だ……鬼道」

ち、違うっ…！

――「抗うことなどできん。私の意思はお前の中に刻み込まれているからだ。私がそう作り上げたのだからな」

そうか……俺は…

――「そうだ…お前は…」

この人からは……

――「私からは……」

「いつまでも昔の事を引きずってんじゃねぇ！！」

後ろから聞こえる声ではっと我にかえる。

不動「うじうじとうえぜーんだよ！

俺達は人形でも……作品でもねぇぞぉぉぉ！！！！」

そう言うと、不動は俺の持っていたボールをスライディングで奪った。

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