【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ47)

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385話ページ47

鬼道side

佐久間の読みを上回り、デモーニオはAがマークについたところへパスを出した。その後、Aが必殺技を繰り出して止めるかと思ったら、Aはなぜか必殺技をやめ、その場に立ち止まってしまった。

…いったいどうしたんだ……

いつものAなら、今のは確実に止められたはずだ……

Aの事が気になったが、今は試合中。
私情を挟むわけにはいかない。

目の前で繰り広げられる戦術を見ながら、作戦を練るが……俺が普段使っている戦術とは段違いにスピードが違った。アンジェロが抜かれ、アントス……その他にも、次々と抜かれてしまう。

円堂……

デモーニオがノーマルシュートを思いっきり打った。円堂はいつものようにゴールを守り抜いてくれた。

ブラージ「おお、やるなぁ、あいつ！」

フィ「円堂！」

円堂「ああ、大丈夫だ！それより……」

フィ「Aか…いったいどうしたんだろう……」

円堂はすぐボールを蹴らなかった。それはAが関係しているんだろう。

鬼道「……」

『私はいいの！それより……』

エイリア学園でグランたちが危険な目に遭っていた時、あいつはそう言った。

……ここは覚悟を決めないといけないのかもしれない。

私情に打ち勝つ…覚悟を。

鬼道「…円堂！ボールを投げてくれ！！」

円堂「えっ…でもAが……」

鬼道「……Aのことはいい、今は試合に集中するぞ！」

A「…っ！」

円堂「あ…ああ、そうだな！いくぞ！」

円堂からのパスをもらい、俺と佐久間は前線へ上がる。

……これでいい。

……これで、いいんだ………

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