【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ42)

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380話ページ42

Aside

あの後、フィディオと一緒にオルフェウスのみんなの所へ向かった。そこで話し合うことにしたんだけど……

ブ「助っ人だと？」

フィ「ああ。イナズマジャパンの円堂、鬼道、佐久間、不動だ。怪我をしたみんなの代わりに試合にはみんなが出てくれる。もちろんAも。みんなでイタリア代表の座を守るんだ！」

ブ「俺は反対だ。試合には俺が出る」

フィ「ブラージ！」

ブ「日本人に俺達イタリア代表のゴールを守らせるわけにはいかん！」

円堂「無理をして世界大会に出られなくなったらどうするんだよ！」

ブ「なにっ」

円堂「イタリアのゴールは守ってみせる。だから頼む……協力させてくれ！」

フィ「円堂……」

円堂がブラージを見つめていると、「なぜだ…」とブラージが話し出した。

ブ「なぜ、日本代表であるお前達が敵である俺達のためにそこまで……！」

円堂「敵じゃない！ライバルだからだ！」

その円堂の答えにオルフェウスの子達は驚いていた。それに構わず、円堂は話を続けた。

円堂「俺さ、この島に来て最初にフィディオに出会ったんだ。

世界にはこんなすげー奴がいる。こんな奴らと試合ができると思ってずっとワクワクしてたんだ。俺はみんなと世界の舞台で戦いたい！そのために、力になりたいんだ！俺達は世界一を目指すライバル同士、敵とか味方とか関係ない！」

フィ「円堂…」

「いいか、A。たとえ相手が自分の"敵"だったとしても、困ってたら助けてやるんだぞ。人を助けることに敵も味方もないんだ」

昔、お父さんが仕事の話をしてくれた時も…円堂みたいなこと言ってたな。
そうだよね。困ってる人がいるんだったら目先から離しちゃダメだ。

私も一歩前に出て、オルフェウスの子達に頭を下げた。

A「ブラージ、みんな…私からもお願い……ここに居るみんなは、すごく頼れる仲間なんだ。それに円堂は絶対嘘をつかない。一度守るって決めたものは必ず守ってくれる。だから、信じてほしい！！」

ブ「A…」

円堂「A…」

ブ「……ライバル、か」

そう言うとブラージは円堂に手を差し伸べていた。

ブ「わかった。お前を信じよう。俺はイタリア代表のゴールキーパーのブラージだ。イタリアのゴールは頼んだ！」

円堂「俺は円堂守。任せてくれ！」

よかった……私達の意思が伝わって。

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