【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ39)

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377話ページ39

フィディオ…オルフェウスのみんなを巻き込んじゃったのに、また私は相手に気を遣わせてる。フィディオは優しいから、私達の会話を聞いて遠慮したんだろうな。

……やっぱり引き下がれないよ。
この件は、私がもう少し…あの時に止めていれば、起こらなかったはずだもん。

A「……円堂、有人、佐久間」

円堂「どうした？」

A「…私、やっぱりフィディオ達を助けたい……このまま放っておけないよ！」

そう言うと、三人はなぜか微笑んでいた。

円堂「言うと思ったぜ！」

鬼道「Aはそう言う奴だ」

佐久間「俺達も同じ気持ちだ。助けに行こうぜ！」

A「みんなっ……うん、行こう…手遅れになる前に！」

私達はイタリアエリアを回り、手分けしてフィディオを探した。

…金髪に顏長だから、絶対わかると思ったけど…こうも人がたくさんだと見つからないもんだね。

私はなるべく人の目を見ないよう、顔を上げて影山を探した。しばらく歩くと狭い路地みたいなところがいくつかある場所にたどり着いた。「路地…影山が好きそうなところだ……」そう思って近くの路地に差し掛かると―――――――

ドッシャァァァァン…

何かが落ちてくる音がした。まるで……地区大会決勝の時ように。私が急いで駆け込むと、モクモクした砂煙の中から有人が現れた。それを見て、今何が起こったのか悟ることができた。

A「有人！！」

円堂「鬼道！！」

佐久間「鬼道！！」

近くには佐久間と円堂もいたみたいで、有人に駆け寄った。

A「大丈夫？！」

佐久間「大丈夫か？！」

鬼道「ああ…」

円堂「よかった…」

ほっと一息をついて上を見上げた私は、ある事に気がついた。

A「…これ……」

鬼道「…避ける必要はなかった。動かなければ、俺に当たらないよう仕掛けてあったんだ」

……それってつまり、影山にも"そういう気持ち"があるって事…？

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