【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ37)

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375話ページ37

Aside

有人達から逃げた勢いのままイタリアエリアを走る。

……はぁ…どうしていつもこうなの。

なんでいつも余計な事を口走るんだ…！
…きっと不動には「余計なお世話だ」とでも思われているんだろう。

さっき感情任せに口走ったことを後悔してる。

あんなこと言われたらさ、迷惑に決まってるよね。
別に言ってくれとも…庇ってほしいとも思ってないのに、「信じてあげてよ！」なんてさ……「なんだこいつ」って思うよ、誰だって。なのに私ときたら自分の過去と重ねて……

A「あああああああああ、もう！！」

ついつい大きな声を上げてしまった(周りの視線が痛いけど、いつもの事だしいいや)。走っていると、さっきブラージ達と待ち合わせしてた噴水が見えたから休憩がてら座ることにした。

どうしよう、これから……
なんか戻るに戻れない状況になっちゃったし……

まあ、こうなったのは私のせいだから…仕方ないんだけどね……
あああああああああああああああぁぁぁーー……

頭を膝で抱えてる状態で自己嫌悪を繰り返していた。その体制のまま数分が過ぎた頃、何やらこちらに向かって走ってくる足音が聞こえた。「なんだ？鬼ごっこかな…外国でもやるんだね…」みたいなことを思いながら後ろを振り返れば……

A「…え…っ…」

「Aー！」

「Aちゃーん！」

「A！」

と呼ぶ三人の男。

一瞬――――思考停止。

A「はい!?」

なんでだ、なんで？
なぜ追いかけてきてるんだ!?

さっき私、余計なこと言ったよ？
すっげぇウザい奴感満載だったよ?!

ちょっと(少しばかり)円堂達の思考が読めなかった私は、反射神経なのか本能なのか、逃げることにした。後ろで「待てやゴラァァァァァ！！」と言う形相(いや、雰囲気)のヤクザが見えたけど、気にせずに走り出した。

鬼道「待て、お前逃げすぎだぞ…はぁ……こっちの体力も考えろ…」

A「……すみ…っはぁ……ません…」

互いに息切れし、私は追いつかれた。

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