【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ34)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:45,650 hit

372話ページ34

…嘘をついてきたツケが今回ってきたんだ………

…正直に話せていれば、こういう誤解は生まれなかったの？

バカだね、私。
何がみんなのためだよ。誰のためにもなってないじゃん。

結局はこうやって佐久間も不動も…有人も――

―――――円堂だって巻き込んだ。

何やってるんだろう。

気づいても、いつも何もできない。

今回はできたつもりができてなかった。空回りだ。

少しの間…沈黙が続いたが、それをフィディオが破ってくれた。

フィ「…Aは嘘なんかついてないよ」

A「！」

フィディオ…？

フィ「…Aは嘘なんかついてない。俺がこの目で見たんだ。"本気で俺達オルフェイスを、その影山から守ろうとしてくれたところを"ね」

なんでそんな事……

A「…フィディオ……なんで…」

フィ「…本当にこんなひどい事を、Aが望んでいたとは思えない。君は俺達の前に立ちはだかって言ってくれたよね。『その"新しいイタリア代表チーム"と私が勝負してやる！』って。そんなこと言う人が、その人に協力しているとは思えないよ」

A「フィ、ディオ…」

まだ知り会って間もないのに…信じてくれるんだね。

…でも、やっぱり有人達は………

そう思ってたら、円堂がニッと笑った。

円堂「ああ、俺も星空は嘘ついてないと思う。本当に嘘ついてるんだったらフィディオ達を守ろうなんてしないはずだ。だから俺は信じる！」

A「円堂…」

嬉しいけど、信用しすぎだよ…
こんな嘘ばかりついてた私の事を……

円堂がそう言い始めると、有人も「そうだな」と言い始めた。

鬼道「…Aは理由もなしに嘘をつくような奴じゃない。それはお前も知ってるだろ、不動」

不動「どうなんだか。周りにはそう振舞ってるけど、内心はどう思ってるかわかんないぜ。なんせ、今まで黙ってたんだからよ、あいつの居場所を」

佐久間「俺もフィディオ達と同じ気持ちだ。Aちゃんは、俺があの危険な必殺技を打った時、すごく申し訳なさそうな顔をしてた。『自分が止められてたら、こんな事にはならなかった』って言ってたことも後から鬼道に聞いた。……そんな他人を思いやれる人が、あいつに従ってたなんて思えない！影山に従ってるのはお前だろう、不動！！」

佐久間のその言葉に、私や円堂、フィディオは驚いていたけど…有人と佐久間はどこか確信したような顔をしていた。

・