【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ31)

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369話ページ31

鬼道side

Aは元気を取り戻すと、すぐに真剣な表情に戻った。

A「…今度は有人達が話す番だよ。私を助けに来たのとは別の問題があるんじゃない？」

さすがはA。鋭いし、痛いところついてくる。

鬼道「……影山らしき男を見かけた」

俺がそういうと、Aは目をものすごく見開いた。

A「いつ……なの…」

鬼道「昨日だ」

A「…佐久間と不動も？」

Aは俺に聞いた後、佐久間達にも質問を投げかけた。

佐久間「…実際にはあってないが……黒い車に乗る男がそっくりだった」

A「黒い…車……」

佐久間「……覚えがあるのか？」

A「……フィディオ達オルフェウスの宿所の前に止まってた車も黒い車だった。私はそこから出てきた人物を見て目を疑ったけど、声を聴いて確信した。

あれは影山だってね」

そういうとAは顔を伏せた。

A「…でも本当のこと言えば、ここに来る前から知ってたの。影山が「Mr.K」と名乗ってること、この島に来ていて目撃情報がすでにあったことも」

目撃情報…？

鬼道「A……お前、どこからそんな情報を手に入れたんだ」

俺がそういえば、Aは今自分が言ったことを思い返して少し焦りだした。「え、えっと……」そう言っているAは明らかに「やってしまった～(汗)」という顏をしている。

鬼道「……」

A「あは、はは…き、企業秘密ってことで……ね…？」

佐久間「…どうする鬼道」

鬼道「はぁ…仕方がない。いつものことだしな」

A「さっすが有人！わかってるね！」

鬼道「……前言撤回だ。今の少しイラッとしたからな」

A「なっ！？」

その後はずっと、「ごめんなさい、冗談なんだって！ね！」「今度なんかおごるから！今の聞かなかったことにして!!」などとさんざん言われたが、俺はいつも通りスルー(＝無視)をした。

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