【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ4)

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342話ページ4

夕食を食べ終え、みんなは食堂を出て部屋に戻って行った。俺はAの部屋の前で立ち止まってる。

『明日は一日暇なんだし、行って来いよ。そんで告っちまえ！』

……最後のは少し行き過ぎなきもするが。

鬼道「たまにはいいか……」

それに、気になる事もあるしな。

『ある人を探しに来たの』

『誰なんだ？』

『ごめん……そこまでは言えない』

いったい誰を探してるんだ。

別にAが話す権利はない。
俺には関係のない事で、Aの事情に口を出す権利も俺にはないんだからな。

けど……

『かなが、影山に協力したんは………鬼道と春奈を守るためやったんや』

もしまた、誰も知らない所で傷ついてたら……

誰も知らない所で、一人で無理してたら……

――――俺は見てられない。

コンコンと部屋をノックする。

鬼道「A…いるか？」

そう声をかけるが返事がない。

そういえば…食堂を出る時「眠くなった」とか言ってたな。

悪いと思いながらAの部屋のドアを開けた。鍵はかかってないのかすんなりあいた。中に入ると、俺の予想通り、Aは上に何もかけずにベットで眠っていた。

…昔から眠くなるとこうなることは知っていたが……

鬼道「風邪引くぞ……」

そう言って掛け布団をAの上にかけようとしたら。

A「……お兄、ちゃん…」

Aの寝言が聞こえた。

星斗さんか…最後に会ったのはいつだろうか。

A「…ぃかないで……」

鬼道「…？」

A「…一人に、しないで……」

鬼道「…っ！？」

最後の言葉で俺は確信した。

……何か隠してる。

そう分かった途端、俺はなぜか悲しくなった。そして自分に腹が立った。

どうしていつもAがこんな思いをしなくちゃいけないんだ。

なんで俺は……早く気付かなかったんだ。

鬼道「…Aっ……」

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