【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ28)

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366話ページ28

一瞬、何が起こったのか、わからなくなった。

鬼道「…んで、お前はいつもそうやって、一人で危険な事をするんだ！」

有人にビンタされたんだ……

有人が人を殴ることは滅多にない。だから正直、すごい驚いてる。

A「有、人……」

鬼道「確かに、俺も円堂達を巻き込みたくないあまりに、一人で抱え込んでいた。けど、それは……」

そこは、言われなくても、なんか直感で分かった。

A「……私は"女"だからダメだけど、有人は"男"だから大丈夫……そう言いたいんでしょ」

睨むように有人を見ると、有人はビクつきながらも「そうだ」と言った。

なんでそんな優しくするの？

今まで嘘ついてたんだよ？騙してたんだよ？

A「女男の前に、私に優しくする必要、有人にはないよ」

鬼道「…どういう意味だ」

さすがに…この言葉には有人も納得いかなっかたようで、目が鋭くなってる。

A「分かってる？私がここに居るってことは、前からあいつの事を追っていたってこと。みんなを騙してたんだよ。嘘ついてたんだよ。みんながここに来てからずっと……私は一度だって"本当の目的"を話してない」

監督や響さんには「話せ」と言われてたのに、私は話さなかったんだよ。

最初、有人が「誰を探してるんだ」って聞いてきたときも、円堂が「一緒に探す」って言った時も、私は何一つ、みんなに本当の事を話してない。

A「……だからこんな嘘つきな私を、イナズマジャパンの選手の円堂達が、練習時間を割いてまで心配する必要はなかったの」

絶対、嫌だった。
もう迷惑かけたくなかった。

有人には、あいつのせいで人を信用できなくなるくらいの屈辱を味わったはず。
円堂だって、仲間を危険にさらされて、怖い思いをした。
佐久間は、精神的に弱っている時に利用されて悔しかったはず。
不動も、バカにされて、利用されて、相当憎んでるはず。

A「なんで、なんで来ちゃうの……なんで監督の言うこと、聞いてくれなかったの！？」

あの監督が忠告しない訳がない。

なのになんで…来ちゃうのかな……

涙声になりながら叫ぶと、円堂が有人と私の間に立ってこう言ってきた。

円堂「そんなの決まってるだろ。

＿＿＿お前が心配だからだ」

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