【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ22)

今日:13 hit、昨日:34 hit、合計:45,689 hit

360話ページ22

それから少しして、オルフェウスの子達が自己紹介をしてくれた。キャプテンマークをつけている子はフィディオと言うらしい。染岡にちょっと似てる子はブラージっていうんだって。威勢のいいところが似てるよね！

A「と、名前は分かったけど、練習する場所がないね」

フィ「頑張って探そう！きっと見つかるさ」

フィディオはこんな感じなんだけど、他の子達は少し沈んでる。

ブラ「…キャプテンはいつになったら帰ってくるんだ……」

A「え…？」

フィディオがキャプテンじゃないの!?

そんな疑問を見透かしたのか、フィディオが説明してくれた。

フィ「キャプテンは、俺達がキャプテンなしでも強くなれるようにと旅をしに行ったんだ」

A「た、旅!? 今が大事なのに!?」

フィ「大丈夫。俺達が本当にキャプテンを必要としたときに帰ってくるはずだよ」

変わったキャプテンだけど、なんかそういうのもかっこいいね。

私とフィディオは練習できる場所を探しだし、噴水で待っているブラージ達のもとへ向かった。

フィ「みんなー！」

ブラ「フィディオ、A！どうだった？」

フィ「あったよ、練習できそうな場所！」

ブラ「本当か？」

フィ「あまり広くないけど、贅沢言ってる暇はないからね」

ブラ「ああ…じゃあ！まだ練習場所を探し回ってる他の連中と合流してそこに向かおうぜ」

そう言って、ブラージが大きな木の近くまで行った時、木が一瞬揺れたような気がして慌てて叫んだ。

A「ブラージ！そこから離れて!!」

ブラ「！」

振り向いた時には遅かった。大きな木がブラージに襲いかかる。

ブラ「っく…」

腕を抑えながら痛みに顔を歪ませているブラージ。私達は急いで駆け寄った。

A「大丈夫!? 腕見せて！応急処置するから」

フィ「俺は救急車を呼んでくる！」

私はカバンの中に必需品として持っている救急グッズを取り出し、救急車が来るまでブラージの腕の止血をした。

・