【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ20)

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358話ページ20

A「…今度は何を企んでる？」

影山「それは聞かなくても、お前は十分に分かっているだろう」

…つまり、まだあの時の野望と同じってこと？

『雷門を潰す』

…狙いはたぶん……有人と円堂。

その目的のためにこのチームは……

それに気づいていながら、また何もできなかった自分に腹が立った。
影山は私との会話を終え、こう言ってきた。

影山「話はこれくらいにして…お前達に、新しい監督として発表することがある。

お前達はクビだ」

その「クビ」と言う言葉に私も含め、この場の全員が目を見開いた。影山の後ろには、フード付きの長い上着を羽織った11人の子達が並んでいた。

影山「彼らが新しいイタリア代表……チームKだ」

「チーム…K…」

普段の私なら「K多くね?! どんだけ自分の名前好きなんだよ！」とか言うだろうけど、影山相手じゃそんなこと言ってる場合じゃない。

新しいチームができたことは夏未の情報で知ってたけど、こういう奪い方なのか。
あんまり影山らしくない気もするけど……

いつもと違うやり方に驚いてる私を余所に、影山は淡々と進めていく。

影山「これから我々は練習を始める。お前達はグランドから出て行け」

「はい、そうですか…って納得いくわけねーだろ！」

「代表候補にも選ばれなかった彼らが、俺達より実力があるとは思えません！」

影山「誰を代表メンバーにするかは…監督の私が決めることだ」

「俺達より彼らの方が優れているというのですか？！」

キャプテンの子との言い争いを聞いて、私はある事に気づいた。

影山はどんな時でも、無条件に奪うことはしない。
何か条件を付けて勝負をする。

今、それを使うとするなら……この子たちにチャンスだとか言って、勝負させるに決まってる！

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