【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ15)

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353話ページ15

A「どうしてそうだって思ったの？」

必死に動揺を隠しながらヒロトに聞く。

ヒロト「…俺達がここに来た初日、"ある人を探しに来た"って言ってたでしょ？俺はあの言葉で"ある人＝影山"だって思ったんだ。名前をわざわざ伏せてるのも、鬼道君や佐久間君…他のみんなを不安にさせないためだろうなって」

そこまで聞いて私は驚いた。

たった一言で、ここまで推測するなんて…すごい。

ヒロト「ごめん、間違ってた？」

ちょちょちょちょ…、その問いかけやめて!!

「間違ってた？」→「ううん」→やはり影山だったか…ってなるじゃん！

どう答えればいいんだよ…
もうその質問「間違ってないよね？」に等しいよ！

返答に困ってるとヒロトが「あ、ごめんごめん。別に正直に答えなくていいよ。これ俺の癖なんだ」と言った。

A「え、癖？」

ヒロト「よく探偵者のドラマとかアニメを見るからさ。その影響なんだ」

A「は、はぁ…」

つまりなんだ？答えなくてもいいって事なの？

ヒロト「俺はただそう思ったって事をAちゃんに話したかっただけなんだ」

A「そ、そうなんだ」

ヒロト「ごめんね、わざわざこんな所まで。俺が話したかったのはそれだけ」

A「あ、いいよ！気にしないで！」

ヒロトとの話を終え、私は部屋に戻り再びパソコンを開いた。

…にしてもびびった。

まさかあそこまで確信づいたこと言うなんて…

A「こりゃもう油断できないや」

ヒロトside

俺は、エイリア学園の騒動があった時に聞いた刑事さんの話が本当かどうか試してみた。結果的にあれはたぶん本当だろうな。

きっとこの島に"影山"がいて、鬼道君達に会わせないように、Aちゃんはこっそり刑事さんと捜索してるんだ。

『間違ってた？』

ヒロト「……Aちゃんって、嘘が苦手なのかな」

すごく動揺してるのが分かったし、素直な子なんだなって思った。

でも、鬼道君に対しては素直じゃないよね。
まあ…お互いそんな素直じゃないけど。

―――いざとなったら、鬼道君が真っ先に助けに行くよね。

「かなを離せ！」

「かなをどうする気だ……」

「お前がエイリア学園と言う事が分かった以上、思い通りにさせるわけにはいかない」

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