【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ14)

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352話ページ14

Aside

いつもより早く夕飯を食べて(初めて残した)、部屋に戻ってパソコンを開いていると、コンコンとノックがかかった。

A「はーい……ってヒロト？」

ヒロト「やあ。ちょっと話できるかい？」

ヒロトは部屋にやってくるなり私に何か話がしたいようで、それもまたなぜか人気のないところに連れて行かれた。

……なんだ。
なんでこんな人気のないところに連れてくるんだ?!

訳が分からずあたふたしているとヒロトが口を開いた。

ヒロト「Aちゃん。単刀直入に言うけど、なんか隠してるよね」

A「えっ」

ギクッと私の肩が飛び上がる。体は正直だよ…と私は呆れた。

A「な、なんでそんなことを急に？」

ヒロト「いや、急じゃないよ。君が空港にいた時から俺は何かあるんだなって思ってたよ」

A「え…く、空港…」

そんな前から思ってたの?!

ヒロト「って言っても、ほとんどはあの刑事さんから聞いたんだけどね」

A「鬼瓦刑事…だよね」

ヒロト「うん。俺が警察署に連れてかれた時、刑事さんに聞いたんだ。君と"影山"はどんな関係だったのか」

その"影山"と言う言葉に私は目を見開いた。

そんな驚くことじゃないでしょ。
ヒロトはあの技の事を知ってるし、影山から聞いたとも言ってたんだから…。

そう思っても目は見開いたままで、私は動揺を隠せていなかった。

ヒロト「……その話を聞いた時、すごく驚いたよ」

A「全部聞いたの？」

ヒロト「さすがに全部は聞かないよ。聞かれたくないことだってあるだろうし。ただ、俺が聞いたのは"影山が君を使って実験をしていたって事"」

A「……」

ヒロト「それに、俺はあの人……父さん繋がりで君がその実験で得た技を知ってる。…ごめんね、Aちゃん。何も知らなかったとはいえ、あの時無理矢理その技を使わせようとして……」

A「ううん、もう済んだことだし、気にしてないよ。それにヒロトもあのおじさんも悪くないからさ、そんなに気にしないで」

ヒロト「ありがとう」

A「もしかして……話ってその事だったの？」

ヒロト「それもあるけど……今はこっちが本題かな」

ゴクッとつばを飲み込む音がした。

相当緊張してるんだね、私。

ヒロト「……君は………

"今、影山がどこにいるか、知ってるんじゃないか？"」

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