【イナイレ】信じるココロその8！ (ページ13)

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351話ページ13

結局あの後、怪しまれないように練習後にあいつを探すって事で話がまとまった。

……久遠監督、結構わかってるな。

影山の事、鬼瓦刑事か響さんに聞いたのかな。

…有人達にばれないようにするのって、結構大変だね。

なんて笑いが少しこぼれた。

グラウンドに戻れば、もう練習は再開してた。

春奈「あ、Aちゃん！久遠監督、どうだって？」

A「え？」

春奈「次のメンバー決めてたんでしょ？どんな感じだった？」

A「あ、あー！結構みんな頑張ってるし伸びてきてるから、まだ決められなかったよ」

秋「それもそうよね。イギリス戦の戦いでみんな大きく成長したもん」

冬花「守君の新しい技も出来たみたいですし」

春奈「でも、今度の敵は――――」

春奈たちは練習風景を見ながら、次の試合の選手選考について楽しく話していた。けど私は、そんな…秋達みたいに盛り上がることはできなかった。

……有人と春奈に嘘ついてるのも息苦しいけど、他の子達にも嘘をついてるんだよね。

巻き込みたくないあまりに、私は嘘しか言ってないんだ。

そんなことが心に強く刺さった。

私、何のためにここでコーチなんてやってるんだろう。

鬼道side

A「…ごちそうさま」

春奈「え、Aちゃん、もう食べないの？」

A「あ、うん…後は壁山にでもあげて。手つけてないから」

そう言ってAは夕飯を後にした。そのことに、春奈だけじゃなく食堂にいたみんな驚いていた。

壁山「め、めずらしいっすね。Aさんが残すなんて…」

栗松「どうしたんでやすんかね」

ヒロト「……俺もごちそう様」

Aが出て行くと、ヒロトも食べ終わった皿を春奈達に渡し食堂を出て行った。

染岡「今、Aが出て行ったからあいつが出て行ったように思えたけどよ、気のせいか？」

佐久間「いや…俺もそう思った。鬼道はどう思う？」

鬼道「…とくには」

風丸「鬼道お前、嫉妬してるだろ」

鬼道「な、なぜそう思う」

染岡「眉間にしわがよってるぞ」

鬼道「なっ…」

ゴーグルで見えないんじゃないなのか？←

網海「まあ、まあ。そんなこたぁ、海の広さに比べりゃちっぽけな話だぜ」

虎丸「鬼道さんにとっては違うと思いますよ」

網海「そうなのか？」

鬼道「いや…」

なぜ、人はこうからかうんだろうな。

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