299話 ページ10
鬼道side
駅でAが人ごみに消えていくのを見送った。
その帰り道、電柱に体を預けてもたれかかっている豪炎寺の姿が目に入った。
豪炎寺「……ご苦労さん」
鬼道「……見ていたのか」
豪炎寺「偶然だ。鬼道も物好きだな、たった一人のためにここまでするとは」
鬼道「あいつは昔から危なっかしくてほっとけないんだ」
豪炎寺「妹の音無よりも……だろ？」
鬼道「……変なこと言うな。そんなわけないだろ」
『……はぁ、お互い素直やないなぁ』
リカはA絡みにになると、何回もその言葉を言っていた。
最初は……今は分からないだけで、だんだんわかってくるだろうと思っていたが……。
今でもさっぱりわからない。
だが、一つだけ理解はした。俺はAから目を離せないんだと。
それに何の意味があるのか、どういう事なのかは全く見当もつかない。
今でも……ちゃんと電車に乗れてるだろうかと言う心配をしている。
俺の家が近づくころに豪炎寺が再び口を開いた。
豪炎寺「……心とか気持ちっていうのは自分が思っているより計り知れないものなんだ」
鬼道「いきなりどうしたんだ？」
豪炎寺「今のお前は気がついてないかもしれないが、気がつく頃にはもう手遅れになってる時もある」
鬼道「いったい何の話を……」
豪炎寺「鬼道。もう少し自分を見つめ返してみた方がいい」
それだけ言うと豪炎寺は「じゃあな」と手を振って家路へと歩いていった。
見つめ返す……か。
確かに俺はそうした方がいいのかもしれない。
このもやもやの正体も分かるかもしれないしな。
俺は今まであった出来事を思い返しながら眠りについた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「イナズマイレブン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩夏(プロフ) - ☆りんご☆さん» ありがとうございますっ！ (2015年12月21日 21時) (
レス) id: 533d608e39 (このIDを非表示/違反報告)
☆りんご☆(プロフ) - 彩夏さん» コメントありがとうございます!!! ファンだなんて……すっごくうれしいです！友希望大歓迎です！……と言っても、あまりチャットしないんで返信は遅れますが(笑) (2015年12月20日 21時) (レス) id: b6f4ac28f4 (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - はじめまして！私この小説はじめから読んでファンになりました！友希望いいですかー？ (2015年12月20日 20時) (レス) id: 533d608e39 (このIDを非表示/違反報告)
☆りんご☆(プロフ) - 咲夜 流亜さん» コメントありがとうございます！！ライオコット島って言うんですね！初めて知りました、ご指摘ありがとうございます！これからもこの小説をよろしくお願いします！！ (2015年8月15日 9時) (レス) id: 5bdac4df52 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 流亜(プロフ) - はじめまして！ この作品を最初から読みました！ とてもよかったです それとライオッコ島となっていますが正しくはライオコット島です 更新ガンバです (2015年8月8日 11時) (レス) id: c0aa1f2252 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：☆りんご☆ | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/kakusokana/
作成日時：2015年7月25日 22時
