273話 ページ33
響「行くぞ、お前達」
響監督の言葉に俺達は驚き、顔を上げる。
リカ「な、何を言い出すんや！Aを……Aを見捨てるっていうんか!?」
リカが響監督につっかかりに行くのを塔子が止める。
鬼道「……なぜそんなことが言えるんですか？」
俺も正直怒りがわいてきたが、響監督にはちゃんと考えがあるんじゃないかと思い聞いてみる。
響「……あの子は強いし、賢い子だ。きっとどこかにちゃんと避難している」
リカ「どこかって……んな無責任な!!」
鬼道「……」
確かに響監督の言ってることは無責任すぎる。
だが……あいつは昔から無茶をするわりに無事であることが多かった。
鬼道「……リカ。気持ちは分かるが今はいったんここから脱出しよう」
リカ「あんた……自分で何言ってるのか、分かってるんか!?……悪いけど、うちはここに残らせてもらうわ」
リカはずんずんとキャラバンのドアへと歩いていく。
塔子「何やってるんだよ！そんなことしたらリカ……あんたも！」
リカ「……Aを見捨ててまで、うちは助かりたくないんや！」
人を……今助けられるはずの人を助けずして、自分が助かったらあいつは喜ぶだろうか。
……きっと後悔する。どうして私を助けたのって泣きだすはずだ。
…………。
キャラバンから出ようとするリカの肩をつかむ。
鬼道「待て」
リカ「…っなんや、まだ止める気なんか！」
鬼道「……今お前が怪我を負ってまで探しに行って……あいつは喜ぶのか？」
リカ「！」
鬼道「……俺は響監督を信じてここから脱出する」
リカ「ほんまなんか……ほんまに、ほんまにAの事見捨てる気ぃなんか!?」
鬼道「違う！見捨てるわけじゃない。……あいつは昔から無茶はするけど自分の身はしっかり守ってた。俺はそれを信じたい」
リカ「………」
……Aが今もしっかり自分の身を守れてるか、俺には分からない。
でも賭けてみたいんだ。
……あいつが無事に脱出できてることを俺は信じたい。
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あすか(プロフ) - 【イナイレ】11人目のストライカー【名探偵コナン】を更新して下さい！！お願いします！！ (2015年7月14日 12時) (
レス) id: fe88bf82f8 (このIDを非表示/違反報告)
☆りんご☆(プロフ) - モンドさん» コメントありがとうございます!!!なかなか更新できませんが、楽しみに待っていただけると幸いです！更新頑張りますね(`▽´）ゝ (2015年6月21日 19時) (レス) id: 2ef7d4b434 (このIDを非表示/違反報告)
モンド(プロフ) - 更新頑張って下さいp(^_^)qwktk (2015年6月20日 23時) (レス) id: 7fcbc0036e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆りんご☆ | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/kakusokana/
作成日時：2015年5月17日 11時
