269話 ページ29
そんなおじさんの前に立ち、ボールを受け止めたのは――――。
ウルビダ「グラン……お前……」
グランだった。グランはボールの勢いでそのまま倒れる。
ウルビダ「なぜだグラン……なぜ止めたんだ！そいつは私達の存在を否定したんだぞ！そいつを信じて……戦ってきた私達の存在を!!……私達はすべてをかけて戦ってきた。ただ……強くなるために……それを今更間違っていた！？そんなことが許されるのか、グラン！！」
グラン「……確かに…確かにウルビダの言う通りかもしれない。お前の気持ちもわかる。でも…それでもこの人は……俺の大事な父さんなんだ！！」
吉良「！」
グラン「もちろん……本当の父さんじゃないって分かってる。ヒロトって名前がずっと前に死んだ父さんの本当の息子だってことも」
……本当の息子？
そこからグランはいろいろ話していた。おじさんが施設に訪れるのが楽しみだったこと、少しでも自分を見てくれるだけでうれしかったこと。
グラン「たとえ存在を否定されようと……父さんがもう、俺達を必要としなくなったとしても……父さんは……俺にとってのたった一人の父さんなんだ！」
吉良「ヒロト……お前はそこまで私を…………。私は間違っていた。お前に父さんと呼ばれる資格などない」
そう言っておじさんは転がっているボールをウルビダの足元へ投げる。
吉良「さぁ、打て！私に向かって打てウルビダ！……こんな事で許してもらおうなどと思ってなどいない。だが少しでもお前の気が収まるのなら……さあ、打て！」
おじさんはヒロトの前に立ちはだかる。対するウルビダは足を思いっきりあげ、「うおおおおおおおお!!!」と蹴ろうとしているが座り込んでしまった。
ウルビダ「打てない……打てるわけ、ない……。だって……だって貴方は……私にとっても大切な父さんなんだぁ！…ぅぅ……っ」
ウルビダが泣きだすと、ジェネシスの子達も一緒に泣き出した。その様子を見て、おじさんも座り込む。
吉良「私は人として恥ずかしい。こんなにも私を思ってくれる子供たちを単なる復讐の道具に……」
「話してもらえませんか、吉良さん。なぜジェネシス計画などと言うものを企ててしまったのか……どこで道を間違えたのか……」
鬼瓦刑事がいつの間にかおじさんの所へ歩み寄っていた。
吉良「グランの言うとおり……私にはヒロトと言う息子がいた。」
おじさんはゆっくり話し出した。
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あすか(プロフ) - 【イナイレ】11人目のストライカー【名探偵コナン】を更新して下さい！！お願いします！！ (2015年7月14日 12時) (
レス) id: fe88bf82f8 (このIDを非表示/違反報告)
☆りんご☆(プロフ) - モンドさん» コメントありがとうございます!!!なかなか更新できませんが、楽しみに待っていただけると幸いです！更新頑張りますね(`▽´）ゝ (2015年6月21日 19時) (レス) id: 2ef7d4b434 (このIDを非表示/違反報告)
モンド(プロフ) - 更新頑張って下さいp(^_^)qwktk (2015年6月20日 23時) (レス) id: 7fcbc0036e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆りんご☆ | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/kakusokana/
作成日時：2015年5月17日 11時
