ボールペンの芯のストック切れて勉強する気なくしたので、歌い手活動始めました。

「96さん好き......」「あく好き......」『幸せそうで何よりだよ』 ページ32

「...気をつけて、ほしい。わしらはこんなこと言うくらいしかできんから、尚更。あくは、良い子だから」

　どうか、傷つかないままで。

「...そんなこと、ないですよ「認めて。話が進まん」...ｳｨｯｽ」

「...あと、過去に何があったか知らんし聞く気もないけど、...自分はどうでもいいとか、傷ついてもいいとか...絶対思わんといて」

　96さんの真っ直ぐで綺麗な瞳が、私の考えごと射抜いた。

　...この人は、一体どこまで。

　過去に何かあったと、見抜いておきながら。
　人に言えぬ事情があったと理解しておきながら。
　問い質さず、確かめることもせず＿＿＿なのに、無条件に信じるなんて。

　思わず泣きそうになって、喉がくうと鳴った。

「......善処、します」

　自分を大切に思えないことは私に染み付いて離れない考え方であったが、96さんの優しさは私の口をそう動かすには十分過ぎて。

　それに対して96さんは、少し渋い顔をしながらも

「ん！」

　と言って、ぎゅうと抱きしめてくれたのだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「なぁなぁA！何かゲームやろ！」

　私がタピオカをスプーンで掬って格闘していると、96さんにそう声をかけられた。
　
　...いや、ゲームやろうも何も。

「私がゲーム苦手って知っててそれはちょっと意地悪すぎやしません？」

　DMのときも何回か思ったが、96さんは＿＿＿っていうか歌い手さん達はＳだ。私が慣れてきて素のテンションになってからはアレコレいじるようになってきて...いじられキャラで定着しているのだろうか。推しだから許す(((

『そりゃ反応が可愛いからとか言えないよねー』「ん？作者何か言った？」『いや、何でも』

「わかりました...何のゲームやるんです？」

「んー...じゃあ、ゲーム音痴なAにハンディあげる！ゲームは選んでいいことにしよ！」

「それが何のハンディになるんですか...」

　そう返しながらも、ゲームラックに移動する。
　あ、ちなみに自己紹介は済ませました。
　96さんの本名って黒木 棗って言うんだって！名前までかっこよかったよ！惚れ(て)た！！
　まぁ私が混乱するから96さん呼びは継続だけどね！(低脳)

　できそうなゲームを漁っていると、

「.......あ」

　これなら、勝てるかもしれない。

　密かにイタズラ心を秘めて、96さんにソフトを見せたのだった。

「太鼓の達人は作者じゃないの？」『そうだったら良かったんだけどね』→←「少しだけ真面目なお話」『作者が言いたいこともそれなりにあるよ』

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す