48 % ページ48
.
「久しぶり」
「あっ！用事思い出したから帰るね」
なんてわかりやすい嘘をついて出てきてしまった。
閉めた扉の向こうからは茜と今市さんのブーイングのような声。
やっと諦めかけたところなのに。
会って話したら戻っちゃう。
叶うはずのない恋なんて私の年でするもんじゃないよ。
「鍵ないじゃん…」
出てきたのはいいけど用事があるわけもなく。
帰るところも茜の家。
鍵がないから入れるはずもない。
「家は入れねえくせに嘘ついて帰ろうとすんなよ笑」
暗い道をトボトボ歩いてると後ろからする声。
「茜ちゃんから鍵。送ってやるよ」
「ひとりで帰れるから戻りなよ」
「隆二もいるし」
「三人で飲めばいいじゃない」
送ってくれるって言ってるのに素直にありがとうすら言えない私は可愛さの微塵もない。
「お前送ってく方が大事だから」
そんな私になんでそんな言葉ばっかかけるの？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 675人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kihoomi名無し92048号(プロフ) - はじめまして(*^^)ゆっくりでいいんで更新楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2017年11月16日 22時) (
レス) id: 4138e4ca64 (このIDを非表示/違反報告)
renaruri(プロフ) - はじめまして！楽しみに読ませてもらっています。更新待ってますね(^-^)v (2017年11月16日 21時) (レス) id: 307bf162b9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 優さん» ありがとうございます(；＿；) (2017年11月16日 21時) (レス) id: 0e99f3f8a6 (このIDを非表示/違反報告)
優 - ゆっくりで良いので更新頑張って楽しみに待ってます。 (2017年11月16日 3時) (レス) id: c3519e6b1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくら | 作成日時：2017年10月3日 21時
