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# 35 ページ35
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「すみません。ご馳走様でした。」
お金払おうとしたら頑なに断られた。
「いいのいいの、気にしないで
こういうことした方がかっこよく見えるでしょ？」
" 冗談冗談 " なんて言いながら笑ってる。
今の私にはわかる。
隆二さんはそういう事しなくてもカッコイイって。
いつの間にか私の頭の中は隆二さんが沢山。
なにこれ…
「まだ時間大丈夫？」
「はい」
「もう1ヶ所連れていきたい所あるんだ。
乗って？」
そう言われて着いたのは
さっきよりも高い所。
下の街も遠くのビル街も一望できる。
いつもは見れないたくさんの星。
「きれい…」
「人も来ないしほんとに穴場。
ベンチ座る？」
「あ、はい」
二人で並んで腰掛けた。
「…っ隆二さん？」
さっきまで冷たかったはずの私の手が
今はすごく暖かい。
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作者名：さくら | 作成日時：2017年2月28日 19時
