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再び二人で歩き出したのに私が言葉を発した途端
隆二さんの足音が聞こえなくなった。
「今市さん？」
そう声をかけると
" ごめんごめん "
そう言ってまた歩き出した。
そしていつも通りの今市さんに戻った。
「Aちゃん、いつまで今市さんって呼ぶの？」
いきなりそんなこと、聞かれるもんだからびっくりして変な声がでた。
「そんな驚くことじゃないでしょ！笑」
「すいません…」
「隆二。あぁでもAちゃんの感じだと隆二なんて急には呼べないだろうな。
隆二さんでいいよ」
なんかちょくちょく私をディスるような言葉入ってるけど
これもまた当たってる…
「エスパー今市。」
今市さんには…隆二さんには聞こえないように言ったのに
「エスパー今市ってなに！？！？」
耳もいいのかこの人…
「魔法使いみたな言葉いっぱい出てくるし
私の思ってること全部わかるから…」
そんな風に隆二さんと笑っていたらさっきまでの暗い雰囲気が全くない。
楽しい。
なんて思ってると
「Aちゃんのことずっと見てるからね」
って言うから
私の顔が熱くなる。
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作者名：さくら | 作成日時：2017年2月28日 19時
