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気づけば時計の針は18時30分を指していた。
隣にいたはずの優梨はあの岩田さんと消えてった。
「二人してひどいな…」
デスクに乗ってる資料を見て途方に暮れた。
「あと一時間はかかるじゃん…」
呑もうと思ったけど今日はさすがに呑めない。
家で1人で呑もうかななんて考えてた時だった。
「Aちゃん？」
名前を呼ばれて振り返ると
さっきまで考えていた人。
「今市さん」
「仕事？」
「あ、はい
この資料終わらせないといけなくて…」
「まだめっちゃあるじゃん！」
「今頑張ってます
今市さんはこれから帰るんですか？」
「みんななんか呑んでるみたいだけどどうしようかなーって」
「菜々子と優梨とか…」
「そうそれ！」
「今から行けば優梨と岩田さんのいい話聞けますよ」
「なに！？いい話って！」
「それは秘密です！」
よく考えればこれ
今市さんも行きましょう
みたいに私誘ってるみたい…
「じゃー、行こうかな〜」
なんて言うから
私の心がうるさくなる。
だけど何もかも忘れた私はなにも気づかない。
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作者名：さくら | 作成日時：2017年2月28日 19時
