世界を救う能力者たちの日常【日/常/組】 (ページ37)

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ぺいんとside

結局俺が起きてから2週間たった。

俺らは戦いに備え、能力的に、クロノアさんと死神くん、トラゾーと俺でチームになって3日ずつ交代で看病をしたり、ダークぺいんとによって少しではあるけど破壊された場所の復興を手伝ったりする組と家で休む組で別れた。

俺はトラゾーに無理を言って少しAちゃんを見るほうを長めに取ってもらっているけど、今までで全く変化はなかった。

早く色々話をしたい。

無理させてごめんねって謝りたい…

お願い────起きて。

───────────

Aside

『んっ…』
目をさますと私はずっと前にお母さんと住んでいた家にいた。

『なんで私、ここにいるの？』

何だか久しぶりだなあ…なんて思いながら部屋を歩いてみるけど、特に変な所とかもない。

部屋を出て、リビングなどの部屋を回るけど、別に何も無い。

あとは…

『お母さんの部屋…』

ガチャッ

『…っ！』

「A？」

お母さんだ…。本物の。

『なんで…ここにいるの？』

「それはこっちのセリフよ。」

『どういうこと？』

「A、死にそうになったんでしょう。」

『まあ…そうかもしれない』

「本当は知ってるわ。A、ぺいんとに会えたみたいね」

『うん…だけど、どうして知ってるの？』

「そりゃあ知ってるわ。だってここは天国なんだもの」

『え…じゃあ私、死んだってこと…？』

「いいえ、まだ体が完全にあっちの世界にあるからね。まあ、意思があってここに残りたいのなら、そういうふうにもできるけど。」
「Aはどうしたい？」

『私は、まだ生きたい。やっと家族も見つけられたし、やっと仲間もできた…仲間たちと、世界を守りたい』

そう言うと、お母さんは私のところへ来て、頭を撫でた。
「大丈夫、あなたならきっと出来るわ。ずっと見守ってあげるからね。頑張りなさい」
そう言って、お母さんは私を優しく抱きしめた。
すごく暖かくて、落ち着いた。

そして急に眠くなって、意識が遠のいた────