世界を救う能力者たちの日常【日/常/組】 (ページ27)

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「はっ……」

『ぺいんとさん…？』

「はっはっはっはっ！！！」

急にぺいんとさん、いや、ぺいんとさんらしき奴が大笑いし始めた。
私たちはとにかく驚きを隠せなかった。

「ついにのっとれた…こいつを！！！」

そう聞いた瞬間私達は固まる。
乗っ取られた。

じゃあもとのぺいんとさんは…？どこに行ったの？

し「ぺいんとさんを返してください！」

「誰が返すと思う？念願の身体を。」

ク「誰だよお前」

「俺に名前なんてないさ。闇の世界の王だ。
でもそうだなぁ…ダークぺいんと、そう呼べ」

ト「王？！闇の世界の……？」

ダ「そうだ。前の王は馬鹿でなぁ。この世界をのっとるとか言ったくせに帰ってきやがったから俺が始末してやったよ」

『っ！嘘でしょ…っ』

ダ「だから次は俺が世界を乗っ取るんだ……
今ここに光の力の持ち主は居ないんだから。
お前らはどんどん世界が闇に包まれるのをせいぜい眺めておけ、と思ったけど、もうその時は天国かなぁ笑笑」

ク「ふざけるな！」

とクロノアさんが戦闘体制に入ろうとした瞬間だった。

ダ「っとあっぶなーい」

ク「？！うごかないっ！」

クロノアさんは闇の手によって動きを封じられたのだ。足も、手も。

ダ「君は確か風、君は植物だったっけなぁ」

そう言って2人の動きも封じた。

『やめてっ！！ぺいんとさんを…返して！！』

私は辺りの水分を氷に変換して氷の弓矢を作りだした。

ダ「ぺいんとさん？はぁ、そっか。君は秘密にしてるんだー」

『っ！』

ダ「それを打ったら君の唯一の家族を傷つけちゃうよ？」

「「「えっ？」」」

『うるさい…返してっ！！』

ダ「可哀想だなぁ。ちょっと前に王だった父親は俺が始末しちゃったもんねぇー？」

ト「え…？嘘」

私はもう何もできずに弓を消滅させた。

ダ「じゃあね、みなさーん」

ダークぺいんとはすっと闇に消えていった。

し「どういうこと…？Aちゃんはぺいんとさんと家族なの？2人の父親は…王だったの？」

ト「……。」

ク「帰ろう。A……後で話を聞かせて欲しい。」

ト「ぺいんとはどうすんだよ！！」

ク「今もし出会っても勝ち目はない。作戦を立てるんだ。きっとあいつはまず俺らを狙ってくる。その時がチャンスだ」

し「分かりました。となれば早く帰って早く作戦を練りましょう。」

『……。』

ト「Aさん。悪いのはあなたじゃないんです。大丈夫行きましょう」

『はい…。』

こうして私達は急いで家に帰って行った。