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「おや、ニコラシカですか、意外とお酒に強いんですね?」
『こう見えても人前で酔ったことないんだよねぇ、、、、え?』
久しぶりに聞いた大好きな声に驚き後ろを向く
『ばー、、ぼん?』
「はい?」
なんで、話しかけてきた、会わないのがお互いのためにもなるのに
「ふふ、なんでって顔してますね」
『、、、』
確かに最後に会いたいって言ったけど、いざとなったら何言っていいかわからないじゃん
『馬鹿だね、』
「あなたに言われたくないですよ」
確かに、そうだね
「マスター、コロネーションを」
「かしこまりました」
わずかの沈黙
「お待たせしました」
マスターがそういい、私の前にカクテルを置いた、?私頼んでないぞ?
「僕からですよ、コロネーションです」
『はぁ』
カクテル言葉は「あなたを知りたい」か、どうせ記憶がなくなるんだし、今日くらいはいいよね
『マスター、こいつにカーディナルをくれてやってください』
「かしこまりました」
「いいんですか?僕に自分のお酒を飲ませて」
言わなきゃわかんないかな
『君が好きだから、逆に飲んでほしい』
バーボンの目が大きく見開かれる、ジンは、、タバコか、ここにはいない
『なに驚いてるの?これが本当の私なの、零君』
「、、、Aにはかなわないな」
笑った、かわいい
「カーディナルです」
『ありがとう』
バーボンがカーディナルに口をつけるのを見て、私もコロネーションを一口飲む
「誕生日おめでとう、これをもらってくれないか?」
渡されたのは真っ白の小さな箱、切れ目に沿って開けてみると
『これ、、、』
駄目だ、これ以上は
このままだったら
中に入っていたのは指輪だったシルバーの、内側には零君の名前が彫られている
『零君、、私、生きたいよ』
「やっと本音で話してくれた」
次の瞬間、私は零君の腕の中にいた、離れたくない、死にたくない
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作者名:リンネ x他2人 | 作成日時:2023年6月24日 10時