赤と緑の天才さん2 (ページ8)

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一度だけ来たことのある組織の研究所

『ねえ、宮野志保に会いたいんだけど、カーディナルって名乗ったら通る？』

「は、はい！どうぞ！」

軽々と研究所に入り、一番奥の部屋に向かう

ドアを開けると少しして、緑色の瞳と目が合った、途端にすごく嫌そうな顔をされる

「何しに来たの？自称長女さん」

『アポトキシン4869、持ってるでしょ？』

「なぜそれを、、、あげないわよ」

こうなるのは分かってた、だから

『お願い、します』

私は頭を下げた、深く

「何してっ！」

『妹を守るのは姉の義務だから、たとえそれが望まれていなくても、あなたたちを、私に守らせて』

「何かあるの？」

静かにこくりとうなずくと、志保は小さなプラスチックのケースを手にこちらにやってきた

「一つだけ、あなたを信じるわ、そのかわり」

『志保もすぐにこんなとこから逃がしてあげるから。まってて』

「、、、わかったわ」

『ありがとう、もし凛音に会ったらいっぱい頼ってあげてね』

「それって、お姉ちゃんが言ってた双子の妹？」

『うん、あの子は信用できるから』

そう言って立ち去ろうとするときに、腕をつかまれた

「生きて、また会いに来てね」

返事をせずに私はその場を立ち去った

こんな目にあったのは元は秀兄のせい、

『一回ぶん殴りたかった、、、』

と思いつつもまたタクシーを呼ぶ

最後に行こう、戦場へ