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「まやかし、ブロンクスのカクテル言葉」
そう、まやかし、まやかしでもいいから幸せになってほしかった、
『凛音、私を、バカだって言ってくれて、ありがとう、嘘つきだって、言ってくれてありがとう私を、お姉ちゃんって呼んでくれてありがとう』
そっと身を乗り出して両手を伸ばし、凛音を抱きしめる
『お姉ちゃん！Aお姉ちゃん！』
「ばいばい」
もしかしたら、私を覚えててくれるかも、なんて期待はやめよう
『愛してる、幸せになってね』
嘘のない言葉を吐いたのはいつぶりだろうか
いつも肌身離さず持っていたお守りから、小さな薬を取り出す
『私の事は、全部忘れて』
そっと凛音の口に押し込んだとたん
凛音は倒れてきた、それを支えソファに寝かせる
『この場合の過失の割合は50；50だから』
そうつぶやいてから立ち上がる、リビングを出るとやはりスコッチがいた
「凛音は？」
『寝てるよ、それよりスコッチ、いや、諸伏景光、わたしの協力者になってくれない？』
協力者、今夜限りの
「もしかして、死のうとしてない？」
『さぁ？で？どうする』
「いいよ、乗ろう、何がしたいのかは知らないけど、ゼロを泣かせた女の遺言なら聞いてやれる」
泣いてた？どういうこと？
『私、凛音の記憶を隠したの』
「は？」
『私にかかわる記憶と組織にいたころの記憶を隠したの、この薬で』
握っていた小さな薬を見せた
「、、、、、ブロンクス」
『そう、』
「幻の研究者、コードネームをもらったが、消えた天才、記憶を喪失させる薬と不老不死の薬を作っていた少女」
『大体あってる』
信じたくもないでしょうけど、これは伝えておかなくちゃ
『凛音は知らずしてその薬を完成させた、けど組織に渡す前に私に見せてきたの、
だから私が持っている、』
「で？なんで記憶を消したの？」
『私はそろそろ、死ぬからだよ』
重たい沈黙が走る
「許すとでも？」
『意地でも行くよ、かわいい妹たちを守るためなら』
「、、、なんで死ななきゃいけない？」
そうしないと、明美は一生組織に追われる身になる
『約束、覚えてる？私は死ぬって、もともと言ってたよね？』
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作者名：リンネ x他2人 | 作成日時：2023年6月24日 10時
