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「A?A?」

『なぁに零君』

「けがは?」

『無い』




もぞもぞとしぼんだサッカーボールから抜け出すと、すぐそこに零がいた




『零は?』

「無事だ」

『そ』




よかった、ケガ一つない




「ありがとう」




ふり絞るようにつぶやく彼の前に私は正座をする




『私は君にありがとうと言われる資格なんてこれっぽっちもないよ』




もう、キャラを作るのはやめよう、嘘はおしまいにしよう、ありのままの私で行こう




『いくら自分から望んだわけじゃなくとも、たくさん人を殺した、一般人だって殺してきたよ』




それでも君は黙って、静かにわたしの話に耳を傾けてくれるんだ




『でも私生きたいって思った、君と一緒に言いたいと思った、たくさん殺しをした私は、幸せになれるかな?



いや、ちがうな、、、



うーん、幸せになれるかな?、幸せ、、、幸せに、、、、なりたい?



、君が好きです』

「ははっ、ダイブ言葉が変更されたな」




でもこれが私だ、




「ほんとに君は、どこまでも僕を好きにさせる」

『おほめにあずかり光栄です』

「ほめてないぞ」




しびれてきた足を延ばして座りなおる




「ただ、君がそう言ってくれるなら俺は、一生君の罪を一緒に背負って生きてゆくと誓おう」




驚きつつ彼を見る




「もとの姿に戻ったら一緒に罪を償おう、殺した人の倍の人間を救うんだ」

『私、捕まらないの?』

「捕まらないさ、もともと組織に君のデータはない、気意味が組織にいた証拠がないんだ、それに君は僕たちの協力者でもある、だから大丈夫なんだ」




協力者、零と諸伏の組織での安全を確保したやつの事か




『でも私、スコッチの正体ばらしたし、まだ組織壊滅の手助けなんてしてないよ』

「でもそれはスコッチを思っての事だろう?どのみちいつかはばれてたし、あのタイミングでよかったんだ、組織壊滅についてはこれからも協力してもらうけどな」

『そっか』




一気に気が抜けえたかのように笑みをこぼす




『そっか』



「お二人さん、いまいちゃつかないでよ」

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作者名:リンネ x他2人 | 作成日時:2023年6月24日 10時

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