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〜A
さて、どうしたものか
私は今、落ちている、文字どうりに、めっちゃ落ちている
ぶかぶかになったワンピースが脱げないように気をつけながら、長い髪をたなびかせて急降下してゆく
『万事休す、かな？』
まだ地面見えないから落ちるのはもっと後だろうけど
『零君の声、聴きたいな』
「A！」
は？
え？今零君の声した？いや、あんなけがしてたんだしそんなわけ
「A！どこだ？」
あったわ、ほんとにバカだなぁ
『零君！』
そして私も馬鹿だ、今は沖矢莉桜なのに、
自分で忘れさせたのに
「A？、、、莉桜ちゃん!?」
私を見て驚きの声を上げる零君を見て笑う、あたりまえだよな、でも
『零君』
零君は飛んできた、まるでスーパーマンみたいに、ア、これがガチね、ガチ目に飛び降りてきた
だって沖矢莉桜は一応、一般市民の小学生だかｒ
「A！」
え？
強く、強く抱きしめられた
『れいくん』
「この馬鹿者が、」
『私だってわかるの？』
この姿でも、私の名前を呼んでくれるの？
「A」
そうだよ、そのとうりだよ
「好きだ、ずっと、ずっと好きだ」
『うん、うん！私も、私も好き』
行き場のなかった腕を零君の腰に回す
「やっと言えた」
そういう君の声はどうしてそんなに優しいんだろう
『零君、私、人をたくさん殺してきた、奪ってばかりの生活を送ってきたよ、それでも、きみに好きって言ってもらえる？』
「ああ、僕も一緒に背負ってくよ、殺した分だけ救おう、守ろう、A、
おかえり」
『ただいま』
そっと顔を上げ、そのきれいな褐色肌に触れる
『ありがと、大好きだよ零』
「ああA」
そっと顔を見合わせて軽く笑い合ったのち、深い口づけを交わした
どんどんと、いまだに残っていたカーディナルが消えてゆくようで、解毒剤の効果は切れてるのに、Aに戻ったようで、とってもしあわせだ
口を離して笑い合う
「おいそこのバカップルども、わたしに従って！」
『、、、凛音？』
「凛音？」
「うっさいロリコン」
「ロリコン!?」
ん？
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作者名：リンネ x他2人 | 作成日時：2023年6月24日 10時
