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〜降谷
完全に油断していた、後ろから迫ってくる大群にきづかないほどに
風見と二人歩いているところを狙われた、ぎりぎり気づいたものの左肩と腹部を撃たれた、到底走れるわけがない
「風見、逃げろ」
これが一番賢明な判断だ、敵が多すぎる、それに意識もはっきりしない
『ねぇお兄さん、わたしとおしゃべりしない?』
懐かしい声がした気がする、死ぬ前に聞きたかった声が
「ああン?今いいとこなんだよ、邪魔すんな」
『あら?私にそんな口きく人久しぶりだなぁ』
「てめぇ、何もんだ?」
その声とともに高くまとめ上げられた金髪が視界に入った
「きみ、、、は」
「降谷さん?」
知っている、これは現実だ、やっとやっと
『カーディナル、結構有名な、殺しの天才、かな?』
「!?組織の!」
見つけた
『面白くないね、このまま全員殺してしまおうかな?』
「待て、これえは違う」
『、、、面白くない』
でもさっき見えった右目は、赤く染まっていた、つまりは
『知ってるよね?私君たちレベルなら簡単に殺せちゃうんだ』
「待て、やめろ」
『バーボンはだまって、傷広がるよ』
カーディナルだ、今は殺しの天才、カーディナル
「宮野?でも違う?カーディナルはあの組織の幹部で!?」
風見が混乱してるが無理もないな
『そこのめがね、時間稼ぐから急いでバーボン連れて治療して、銃声がないから安全なのは確かだよ』
「え!?」
時間稼ぎ、また自分の身を削るのか
「待て、君は、、、やっと、、」
『バーボン、、、久しぶり、元気そうでなにより、それと
覚えててくれてありがとう、ごめんなさい』
ああ、やはりカーディナルでもなんでも、彼女は彼女だな
「それはこちらのセリフだ」
チェーンに通してある指輪のうち一つを取り、そっと彼女の右手にはめる
「ずっと伝えたいことがあったんだ」
『私も、だからまずはおとなしくしてて』
そのつぶやき声とともに目の前が真っ暗になり
『殺したら殺すから』
「、、了解した」
そんな会話が聞こえたような気がした
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作者名:リンネ x他2人 | 作成日時:2023年6月24日 10時