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ちょうど屋上のドアの前までたどり着いた
さっさとすましてさっさと帰る
「おや?金髪にオッドアイ、もしや組織の?」
『カーディナルだよ』
「それはそれは」
え、こいつラスボス感えぐい
『えっと、捕まってくれます?』
「残念ながらそれは無理なお願いですね」
『お願い?』
ワントーン下がった私の声にボスが一瞬肩をふるわせた
『私、お願いなんてしてないよ、これは命令』
そのままの勢いでボスの背後に回り込み、その方にてをのせる
『私今すっごく機嫌が悪いの〜、あの人、すごくけがをしていた
きっと部下をかばったんだろうね、やさしいから、でもケガさせたことに変わりはないし』
ヘッドホンを肩にかけながら耳元でそうささやき続ける
「まて、、、きみは、、」
『カーディナルだよ、でも今日で死ぬんだけど』
いたい、さっきから全身が焼けるように痛い、きっとそろそろ戻ってしまうんだろう
「クソッ」
どうしよう、殺すのはダメ、ならば
『グっ』
全身に鋭い痛みが走った、白い煙が立ち込め、ワンピースがどんどんぶかぶかになってゆく
「?」
実に無様だ、タイミングが悪すぎる
「はは、どういう原理かは知りませんがあなたに勝ち目はなくなった」
凛音に助けを求める?いや間に合わないな
『、、、』
「今ここで殺して差し上げましょう」
カチリと音がして、自分に銃口が向けられているのが分かった
そんな時に私がした行動、それは
ヘッドホンに手をかけ外し、床に投げ捨てると目をつぶった
「は、死ぬ間際に恐れをなしたか?殺しの天才」
『、、、』
飛んできた銃をよこにかわしてからは、すべてが一瞬だった
ボスさんの目の前に移動し、銃を蹴り上げてから回し蹴りを決める
と思いきや一瞬で仕留めたのだ
地面に伸びているボスを一瞥してから反対の方向を向く
『この姿でも天才は健在かぁ』
いつものように体が動いた、けどこれは後から来るやつだ
天からもらった才からはあまりあらがえないものらしい
『ふぅ』
そんな時、かすかな音が耳元に響いた、驚いて振り向くと同時に
すさまじい音と閃光、それらとともにわが身が宙に投げ出された、爆弾か、、、
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作者名:リンネ x他2人 | 作成日時:2023年6月24日 10時