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らせん状になっている階段を、一段ずつ上るのが面倒なのでひょいひょいと飛びながら登ってゆく
あっちこっちで銃声が響いててさっきから耳は使い物にならない
零君が無事か、わからない
「宮野さん!?」
『ごめん後で』
さっきから見るに敵の見方もお負傷者が多い、互角なのか?そんなに強いなら意地でも凛音やスコッチを使ったはずだ
予想外なことが起きてる?
『クソッ』
状況が不利だ、耳がうまく機能しない
「、、、げ、、、ろ」
ぴたりと足を止める
「逃げろ、風見」
聞こえる、零君の声だ
そしてみた、腕から赤い血を流している、ぼろぼろの零君とその部下、その目の前には銃を構えている男とその連れが数十人
『!
、、、ねぇお兄さん、わたしとおしゃべりしない?』
私の声にいち早く反応したのは零君で、少し遅れて銃を持った男がこちらを向く
「ああン?今いいとこなんだよ、邪魔すんな」
うわ、人殺してそう
『あら?私にそんな口きく人久しぶりだなぁ』
「てめぇ、何もんだ?」
その言葉に笑顔でうなずきながら零君と男の間に入る
「凛音?いやきみ、、、は」
「降谷さん?」
零君、腕だけじゃないな、腹部もやってる
『カーディナル、結構有名な、殺しの天才、かな?』
「!?組織の!」
ふーん、、やっぱり組織とつながりがあったわけだ
『面白くないね、このまま全員殺してしまおうかな?』
「待て、これは違う」
『、、、面白くない』
ナイフを両手に構えると男の顔がみるみる青くなってゆく
『知ってるよね?私君たちレベルなら簡単に殺せちゃうんだ』
「待て、やめろ」
『バーボンはだまって、傷広がるよ』
ちらりと見ると時間がないいのがよく分かった
「宮野?でも違う?カーディナル、、、あの組織の幹部の!?」
零君をかばうようにしている男、こいつには任さられるな
『そこのめがね、時間稼ぐから急いでバーボン連れて治療して、銃声がないから安全なのは確かだよ』
「え!?」
ボソッとつぶやく
「待て、君は、、、やっと、、」
『バーボン、、、久しぶり、元気そうでなにより、それと
覚えててくれてありがとう、ごめんなさい』
「それはこちらのセリフだ」
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作者名:リンネ x他2人 | 作成日時:2023年6月24日 10時