赤と緑の天才さん2 (ページ35)

今日:9 hit、昨日:41 hit、合計:4,321 hit

８０ページ35

『ん、ついた』

タクシーから降り、大きく伸びを一つする

警察はとうに到着していて、見張りの公安どもがうじゃうじゃいる、どうしたものか

さすがに堂々とは歩けないだろうし、計画変更、時間を早めるか

『凛音、今薬飲んであんたのふりして中入るわ』

「おけ、でもいいの？その薬は持って一時間、姉さん並みに生命力持ってたら三、四十分が限界だよ？」

『ううん、でもそうでもしないと入れない』

「わかった、いい？二つぶだからね！」

『はいよ～』

そういい私はいったん近くの倉庫に身をひそめる、着ていたものをぬぎ、凛音に支給された黒いワンピースを着るとさすがにぶかぶかだった

大きく息を吸い込んでからヘッドホンの小物が入るスペースからカプセルを取り出しふたつ口に含む

その瞬間、鋭い痛みに襲われた

あの時と同じ、焼けるような痛み

『ｯｸﾜ､ﾊｱﾊｱ、、、よし』

しばらくして、黒のワンピースが自分のからだのサイズとピッタリになったことを確認して立ち上がった

『今日が、カーディナルの命日だよ』

重たい瞼をこじ開けるといやでも自分の右目が赤くなっているのに気付いた

『はぁ今日くらいいっか』

倉庫を出て見張りの男たちに近ずく

『ねぇねぇ、入れてくれる？』

「み、宮野さん！？」

「はい！」

凛音は恐れられてるのか？

『え？なんかしたの？凛音』

「とくに？」

えぇ、この反応は特にじゃないだろ

ってか、、、高え？このビルたか！天井が見えないよ？

『凛音、今どこにいる？』

「今お姉ちゃんがたってるビルの隣のビルの４８階」

『おけ』

さすがわが妹、４８階から私の姿を見ることができるのね

『私高いとこ苦手なんだ、って言ったらどうする？』

「知ってたっていうかな？」

さて、上るか！

にしてもあたりはもう真っ暗だ、目がいいリンネなら問題はないし私は音でわかる、だけどさ

『なんでいるかなぁ』

「あ、わかった？坊やがいるの」

『はぁ』

君はダメだろコナン君、なんでいるのさ、てかどうやってきた、わたしでもここまで来るのに三時間はかかったぞ

『零君はどこ？』

「４８階」

『なるほどね』

長い髪を一つにまとめ上げる

『じゃ、こっからはカーディナルだ！！』

「はいはい、通路は分かる？」

『カンで！』

いっちょ行くか！