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29歳の誕生日、一人さみしく過ごすものだと思っていたらスマホに一軒の通知が来た



レイ君かも?と思って開いてみたがそれはなく、ジンからだった
そりゃそっか、一緒に住んでんのにわざわざスマホ使う必要もないし



メッセージを開いてみるとただ一言



『バーに来い?』



服を脱ぎ、ベルがくれた黒のロングスカートとパーカーを着る、これでいっか



もうこの家に居座るのはやめにしよう



今までずっと書いてきた日記を、捨てようとしてやめる、机の上にそっと置いた



もともとあの日から少しずつ物を捨てて行ったので、今部屋にあるのは日記だけが載ったあ机にイス、ベッドだけ



服ももう捨てたし、本とか小さな家具も全部捨てた


  ..
ヘッドホンの中身を確認し、自分の耳につける、今日で最後、零君には全部忘れて幸せになってもらおう



バーに向かう前に、方向転換し少し寄り道、一年ほど前に拾った小さなバッグを持ってとあるマンションに来た



普通に入るのは無理っぽいから、ベランダを伝って屋上まで飛ぶ



目当ての場所はすぐに見つけた、窓をノックする前に一度深呼吸をして、、



『こんばんわ、お二人さん』



その声は、小さくとも十分聞こえたらしく、二人は目を見開いてこっちを見た



「お姉ちゃん?」

「カーディナル!?」



凛音をかばうかのように前に立ち手を広げるスコッチ、かっこいいねぇ



『怪しいと思うなら私に銃突きつけたままでいいから話、聞いてくれる、私は何もしないけど』



両手を上げながらそういうと、凛音は覚悟を決めたように顔を上げた



「景光君、銃を下ろして、しばらく二人にして」

「でも」

「お願い」



やっぱりわかるのかな?私が今日で消えることが



『あれ?スコッチにも用があったんだけどなー』

「私と二人の時ぐらいキャラづくりやめなよ、疲れるでしょ」



さすがわが妹、成長したな



『そっか』

「なんでここに来たの?」

『落とし物を届けに来たのと、少し読み聞かせをしてあげようと思ってね』



そういうと、前に拾ったをカバンを投げる、、



「読み聞かせ?」

『そう、双子の少女の昔話をね』



そういうと瞼を閉じ、静かに口を開く、言いたくないな、知らずに、まやかしの幸せでもいいからふつうに生きていてほしかったのに

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作者名:リンネ x他2人 | 作成日時:2023年6月24日 10時

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