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それからは毎日日にちと天気だけがつづられていた、つまりそれ以来彼女と話していなかったということだろう
ただしばらくページをめくっていると、とても長い文が目に入った
《降谷零君へ
私のわがままでこの手紙を書くよ、これが君のもとに行かなかったらそれはそれで運命だと思う
初めて君に会ったのは三歳の時、髪とか肌のせいでいじめられてる君だった
その時聞いた君の声があまりにも優しくって、ひとめぼれした
22歳になって再開した時、内心すごく浮かれてたんだよ
君とお互いの利益のために付き合い始めたときも、わたしには下心しかなくって、でも今になったから言うね
最近よく夢を見るんだ、犯罪者じゃない私が零君や凛音たちと同期で、警察官になってこの国の人たちを助けるの、私は人を殺してなんていなくて、逆にたくさん人を救って
零君にまっすぐ告白して
結婚とかしたかった、あーでも先に凛音の子供を拝みたいかな
凛音のドレス姿、見たかったな、諸伏君は特等席で見れるんだ、ずるいよ
こんな組織にいた私をスキになってくれてありがとう、真っ赤に汚れた手を握ってくれてありがとう
あんまりむちゃして諸伏君とかに迷惑かけないようにね?天国のお母さんもきっと笑いながら見てるから
あと車も壊しすぎないように、愛車を大事にしなさい
早死にしたら天国から突き落とすから、あ、私は天国に行けないかな?
君は何でもできる万能マンだけど人間なんだからしっかり休むこと、プライドエベレストでも人を頼れ!
キミのまわりには君を支えてくれる人がたくさんいるんだから!
凛音とかスコッチとか、あとついでに言うとライは私のお兄ちゃんだから!頼ってあげてくださいね
あ、あと私は君のこと、びっくりするくらい好きだったっぽいだから言うね
もし次生まれ変わって、今度こそちゃんとした人間になっていたらその時は、どんな姿でも
君のことを好きになります
どんな姿でも私は君を見つけるから、その優しい声をずっと忘れないから
その時はまた
初めましてから初めて、私の名前を呼んでくれますか?
A》
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作者名:リンネ x他2人 | 作成日時:2023年6月24日 10時