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《11月六日
今日はひどい目にあった、ずいぶん長い間仮死状態にしちゃった萩原君を戻しに行った帰りに、零君を殺そうとしてる仮面のやつを見つけてやり合った
逃がしてやったけど次あったらただじゃ置かないわ》
これ、知っている
萩原はこれを書いた人に眠らされて、起こして、あとから二人で謝りに行ったんだ、確かに一緒に行った、そしてその帰りに、
キスをしたんだ、光景は思い出せる、なのにその姿にだけもやがかかっていて見えない、頭を悩ませながらも次の行に目を移す
《11月七日、零君と凛音の同期をまた一人救った、いきなり観覧車に乗り込んできて、新手のナンパかと思ちゃった》
あれだ、観覧車の
これにもこの人がかかわっていたのか
《11月25日、久しぶりに零君が返ってきたと思えば様子がおかしかった、添い寝しちゃったんですけど!》
文字からわかる、ハイテンション、僕は何をしたんだ?
《11月26日、零君と一緒に萩原君に謝りに行った、あっさりと許されてびっくりしたけど、それより零君が言った言葉がかっこよかった、けど最後キスしてなかった?》
ア、やっぱりしてたっぽいな、それからしばらくはまた特に目立ったことはなかったが
《12月七日、やっとスコッチがNOCだってばれた、お思ってたとうりに事が進んでよかった、凛音と会っちゃったけどうまくスコッチを組織から抜けさせられたし結果オーライ
だけどやっちゃった、零君の気持ち、全否定した
幸せになってほしいって彼は言ってくれた、でも私はもう幸せになれないの
ごめんなさいごめんなさい零君
零君の気持ちにか気づいてた、けど気づかないふりをしてた
こわかった、だって私は犯罪者で零君は警察だから
わたしじゃ零君を幸せにできない、幸せになる権利がない
こんな気持ちになるなラ、好きになりたくなかった、つらいよ、好きって言いたい、零君に抱きしめてもらいたい
またあの優しい声で名前を呼んでほしい
でも私は今まで甘えすぎてた、もう零君とは一緒にいないほうがいいんだ、これが私の決断
口には出せないけど、大好きだよ、零君》
そのページには涙がこぼれた跡があった
スキな人を泣かせておいて、僕のためにないてくれる人を忘れるなんて、思い出したい大好きだった彼女のことを
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作者名:リンネ x他2人 | 作成日時:2023年6月24日 10時