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ため息をつきながらお茶を片手に席に着く



「そういえば、すごく凛音に似た少女が最近ポアロに来るんだ」

「つまり美女」



よく何のためらいもなく言えるな、お前



「まさかゼロ、あまりにも彼女ができないからって幼女に手を!?」

「違うが」

「駄目だよ零君、あなたには私がいるでしょう」

「は?」



何を言っているんだこいつら



「忘れたとは言わせないわ!」

「どうした」

「ゼロ!俺から凛音に浮気していたのか!?」

「いやどっちとも付き合ってないぞ」



マジでどうした?徹夜明けか?こいつら



「ハぁ、あきた」

「だね〜」



情緒が不安定すぎるだろ



「でも凛音がゼロに私がいるでしょうっていたのちょっと妬いたかも」

「んじゃ、ドーンと来い!」



追い、いきなりはぐしだすな、そして長くないか?



「よし!」

「何がよし!こっちは頭が追い付かないんだが?」

「んじゃ帰るね〜」



いや、じゃあじゃないだろ、ほんとに何しに来た?



「ほんとに帰りやがったあのバカップル」



マジで帰っていったし、まじめの徹夜明けだったのか?



玄関の鍵を閉め、静かになったリビングを見渡す



「ただいま」



わかっている、返してくれる人なんていない、けど、なぜか最近口にしてしまう



疲れているのかも知れない、トリプルフェイスをしながら家の家事までしなきゃいけない、最近はご飯を作ったり家事をしたりするのをしょっちゅう忘れるのだが



やはり疲れているのだろう



早く寝よ



そう思い部屋に続く廊下を歩く、自分の部屋の隣の部屋、しばらく掃除していないなと思い、ドアノブに手をかけて開く



とても懐かしい香りがした、



この部屋は自然と安心する、温かい、やさしい、そんな言葉がぴったりだ



足が引き寄せられるかのように机に向かう



何かおかしい、この部屋には何年も入っていないのに



確かに最近まで使われていた痕跡がある、ホコリもない、そして何より机の上に見覚えのない日記帳があった



どことなく懐かしさを覚えてその日記帳を開いてみた



《日記帳



  宮野A》




奇麗な文字でそう書かれている、



何かの罠かもしれない、けど、僕は日記帳を開いた

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作者名:リンネ x他2人 | 作成日時:2023年6月24日 10時

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