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「ブロンクス、若くしてコードネームをもらった研究所の天才、今は消息不明」
『そ、それが凛音、ンでその凛音が作ったのがデスクロロクロザピンっていう記憶を隠す薬、もう使い切っちゃったけど』
「誰に使ったの?」
『凛音と零君、安室透君』
「なんで、彼の記憶を?」
私は首から下げていた指輪を外し、手のひらに載せて見せた
『零君を好きになっちゃったから、これから死ぬ私の事は忘れてもらおうと』
「やっぱり死ぬ気だったの!?」
『まあ生きてたし結果オーライ!』
「あなた、自分の愛した人までいたのに私たちを優先して、ほんと馬鹿!」
あーあ、これ長くなるやつだ
「その薬の解毒剤を作る!」
『無駄だよ、薬のデータはもうないし実物もない、ましてや凛音に頼むこともできない、もういいんだよ、どうせ思い出してもこんな姿だし』
「そんな、あまりにもっ」
そんな悲しそうな顔しないでよ
『でも、記憶が戻らないことはないかもしれない』
ここからは私の野望だ
『あの薬は記憶を消すんじゃなくって隠す性能なの、だからなくなったわけじゃない』
「じゃあきっかけさえあれば」
『戻るんじゃない?』
「戻すわよ、私者あなたに幸せになってほしいの」
ハぁ、末っ子の駄々捏ねは手におえんな
でも、いいのかもしれない、私、今なら零君を好きになってもいいのかもしれない
もう組織からぬけたし、志保も生きている
今なら、
手に持っていた指輪を強く握りしめそっと額につける
『零君に会いたい』
「ええ、もちろんよ」
合いたい、彼がほかの女と一緒にいるのを想像したくない
わがままになってもいいのかな?
そんな思いを胸に、そっと瞼を閉じた
というわけでポアロに行こうと思う、がその前にまず工藤亭へ
『おはようくそ兄貴』
「まだおこっているか、、」
『当たり前、ご飯作ったから食べて』
「了解した」
私たちの仲直りはこんなもんよ、軽くていいの、もう特に気にしてないから
『零君のとこ行ってくる』
「ああ」
というわけでポアロへレッツゴー
「いらっしゃいませ、あ、莉桜ちゃん」
『おはよう、安室さん』
満面の笑みでオレンジジュースを注文する
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作者名:リンネ x他2人 | 作成日時:2023年6月24日 10時