赤と緑の天才さん2 (ページ20)

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「はい、アイスコーヒーにおオレンジジュース」

『ありがとう、』

「ありがとう！安室の兄ちゃん」

安室？ア、そっか安室透か

オレンジジュースに口をつけながら零君を眺める、私の記憶ないんだもんね

「君は本当に僕の同期にそっくりだな」

『同期？』

「ああ、僕の親友の恋人でもある人だ、もしかして姉妹かな？」

凛音の事か
なら正解です、姉です

『安室さんこそ、私の好きだった人にそっくりですよ、性格は大違いですけど』

「へぇ、」

こらコナン君、そんな目で見るな！

ア、時間やばいかも

『コナン君、時間やばいかも』

「じゃあ僕もついて行っていい？」

『いいよ～』

そういい二人で席を立つ、お財布からお金を出してつま先立ちをし、零君に手渡しする

『お兄さん！ちょっと耳かして！』

「なんだい？」

しゃがんでくれた零君の耳元に手をやり口を近づける

『嘘つき』

そっと体を離し笑顔を向ける

『また来るね』

零君、と口の形だけ言うと走って店を出た

嘘つき、忘れないでって言ったのに、もう自分が何をしたいのかわからない、忘れてほしくて記憶を消したのに、これじゃまるで

「莉桜ちゃん!?いきなり走ってどうし、、、」

胸元に手をやり、コナン君のほうを向く

「その目！」

『カーディナル』

「！」

やっぱり、知ってるかぁ

「組織の殺しの天才、オッドアイのカーディナル」

『正解、さすがは高校生探偵君だね』

さっきまでの子供らしい笑みと声はもうなくなっていた

「くそっ」

『馬鹿だね、君も、もう私に消されるしかないの、わかる？』

薄暗い夜道、赤色の右目を光らせてそういい放つ

『この子供の体、何かと便利なんだよねぇ』

「便利？」

『そう、例えば人を殺してそのすぐ隣にいても子供であれば疑われることなんてないのだから』

『なーんてね！』

「は？」

両手を広げてあっけらかんとした顔でそういう、にっこにこの笑顔で

「は？」

『さーさー工藤亭へレッツラゴー、案内してー』

「は？は？」

コナン君の背中を押して、すぐそこにとまっている車に近づく

『これくらいでいいですよね？有希子さんに優作さん』

「ばれていたか」

『耳がいいんですよ！』

車で待ち伏せしていたのはこのおふたり、