25，投石開始 ページ26
舐められている＿＿
そう感じたペクはその笑みを消し、こめかみに青筋をたてる。散々煽ってきたくせに煽り体制は低いようである
「だったらお望み通り打ってやるよ…！」
三回目の″レッドブレイク″をその場から打つ
打ち込んでくれたことに、黒裂はかかったと密かに喜ぶ。自分のプレーであの人の代わりを努めること、それが今回の指示だ
「黒裂！」
あちらこちらで自分の名前を呼ばれていることに、彼女自身はそこまで弱く見られていたのかと悲しくなる
確かにあのシュートの威力は強い
でもそれが怖いからと逃げるプレイヤーではない
「お前は負けろと言われたのにシュートを止めようとしたな？
あれがサッカープレイヤーの本能だ!」
フィフスとの戦いで24歳の彼が言ったように、止めることは本能なのだ
まぁこれも本作とは関係ないが、気持ちは同じ
彼女の胸元に綺麗な水色の小さな球体が現れる
それはこのフィールド中の空気を集めて徐々に大きくなっていく
やがてそれは土星のような、某モンスターの技"はどうだん"のような形が生まれ変わる
『"エアーバレット"』
ゆっくりと足元に落ちるそれを、ぽんっと効果音がつきそうな威力で蹴る
彼女が蹴った空気の玉は、ペクの"レッドブレイク"とぶつかり接戦だった。青と赤、シュートとブロック、小さくも大きな戦いがおこる
しかし黒裂の″エアーバレット″が一つ上回っていた。挑発されて打ったものだ、多少威力に変化はある。ボールは威力を失うと、ころころと彼女の足元に転がった
【止めたぁぁぁ！1年生ながら黒裂、敵の必殺シュートを止めたぞ！】
歓声を上げる観客と、唖然とする選手ら。なんとも対照的だった
「なっ…！女に止められた…！？」
驚きと悔しさの入り混じった顔で黒裂を見つめる彼に、彼女は平然とボールを弄っている
女を舐めるな、雰囲気がそう言っていた
やっと主人公らしくなってきたものだ
『貴方のシュートって、ロングシュートなのか普通のシュートなのかよくわからないんですよね？
＿＿だから、本当のロングシュート、見せてあげます』
そう言った矢先、黒裂は上空に先程勝利したボールを蹴り上げる
そして次に彼女自身も飛び上がる
そこに緑色に光る据え置き式の大型弩砲が現れる。それはもう投石の準備を始めていた
『"バリスタショット"！』
技名を叫ぶとともに、投石開始＿＿
緑色のブーメランのように光ながら、敵ゴールへ一直線に飛んでいく
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聖羅(プロフ) - おぉ、非リア同盟はキーワードなんですね！注目して読まなければ…笑 (2019年2月18日 17時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - 聖羅さん» わざわざパート1の方にコメント頂きありがとうございます！センスなどと大層なお言葉、胸がいっぱいになりそうです！非リア同盟は、わりと本編に関わってくるので是非とも注目して頂きたい。これからもどうかよろしくお願いします！ (2019年2月18日 15時) (レス) id: 333bfe8339 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅(プロフ) - シリアスな雰囲気の中にこっそりネタを入れてくるあたりセンスが凄いですね！非リア同盟のくだりは笑いました笑 これからも頑張ってください！ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)(プロフ) - ぴぽさん» ありがとうございます！可愛いと言っていただけて嬉しいです！日々精進致しますので、これからもよろしくお願いします (2018年11月29日 7時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - イラスト可愛いです！なんかさらに上手くなってませんか!?これからも頑張って下さい！ (2018年11月27日 0時) (レス) id: 8ec037955c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 16時
