君の瞳【灰谷竜胆】

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反社？梵天？幹部？
気がついたら家で記憶がない

竜胆さんが反社？
人を殺してる悪い人？

犯罪者は…罪を犯した人…
小学生でもわかるような内容が

ピンク髪のあの人に聞いてから
5時間経った今でも理解できず

ただ頭の中を掻き回すだけだった
「じゃーな、灰谷弟のお気に入り」

ってあの人は言ってた
私は…竜胆さんのお気に入りだったの？

わかんない
全部わかんない

わかんないのは私の頭が悪い所為なのかな？
…違う気がする

竜胆さんが優しかったからだ
私には優しかったから

人を殺してても
どこかで罪を犯してても

私に対しては優しくしてくれた
あぁ、やっぱりお気に入りだったんだ

竜胆さんも私を好きでいてくれてたから
あんなに優しくしてくれてたんだ

付き合わないって言ったのは
もしかしたら私を守る為だったのかもしれない

自分が反社だから
私にバレたくなかったのかもしれない

都合のいい考え方なのかな？
ただの自惚れなのかな？

でも、それでもいい
私は竜胆さんが

貴「好き…なんだよ…」
誰かに言う気なんてない

犯罪がダメなこと
人を殺すのがダメなこと

そんなの分かってる
竜胆さんだって分かってるはず

だってそこに引け目を感じてるんだもん
それを隠していたんだもん

梵天って日本最大の犯罪組織
あらゆる事件の裏に関わってるって言われてる

でも竜胆さんは竜胆さんだ
「会いたいです…」

知ってて好きだなんてきっとおかしい
世間一般では許されない

だから、それを許してる私も
あなたと同じくらい悪い人なんだよ





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