5―sebastion side ページ7
清々しい気持ちで、デスサイズを振り上げる
足蹴にされた分、きっちり返さなくては
赤い死神めがけて勢いよく振り下ろしたそれに、円盤型の何かがぶつかり耳を塞ぎたくなるような激しい音がした
…なんですか、せっかくいい気分だったのに
円盤型のなにかは飛んできた方向へと素直に戻って行く
私の感情とは相反して、下の赤が歓喜の声をあげる
「A！！助けに来てくれたのネ！！」
A？
円盤型の行末に目をやると、黒髪の女性が宙を舞うように飛んでくるのが見えた
「どの口がほざいてる」
ひどく優雅な仕草とは似ても似つかない冷たい言葉と同時に、女がグレル・サトクリフの頭を踏みにじった
華奢な身体のどこからそんな力が湧いてくるのか、Aと呼ばれた女はサトクリフを思い切り蹴り上げ吹っ飛ばした
せっかくのお楽しみタイムを取り上げられた私は、忌々しい気持ちで女を見つめる
サトクリフを蹴りながら読み上げるその内容から察するに、女も死神派遣協会の一員のようだ
制裁が終わったのか、女がこちらに向き直る
「＿＿…全く。この度は、このバカが失礼しました」
このバカ、という割にはサトクリフを一瞥もしない
失礼なのは赤い死神だけではありませんが、という本音を呑み込み口角を上げてお気になさらずと答える
不意にその大きな目が訝しげに私を見つめた
なにか、という意味を込めて首を傾げて見せると、目を逸らして首を振った
そしてサトクリフの髪をひっ掴み背を向ける
「＿＿それでは。いつまでも害獣と同じ空気を吸いたくはないので」
死神らしく悪魔に対する皮肉は忘れないくせに、どうやら同僚の荷物は忘れるようですね
悪魔に利用されてもいいというのでしょうか
ギャラギャラとやかましかったデスサイズを拾い上げ、女の肩に向かって投げつける
案の定、デスサイズはその肩に届くことなく止められた
「…どーも」
語呂合わせかと突っ込みたくなるほど気持ちのこもっていない御礼を口にして、黒い女は闇夜に紛れて消えた
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チョコプリン(プロフ) - 坂竹会長さん» いつもコメントありがとうございます！励みになります！！ (2018年7月2日 19時) (
レス) id: 2ef6026359 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 凄く夢主ちゃん好みです。 更新頑張ってください。陰ながら応援させていただいているので、。ガンバです((何様。 失礼しました。 (2018年6月20日 6時) (レス) id: cf1caa7fcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルミ x他1人 | 作成日時：2018年5月2日 22時
