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「‥‥私は、生きたかったのかな」
だれへ向けるわけでもなく、小さく呟いた。いや、本当はこの言葉を送りたい人はいる
朧げで儚げで曖昧で
でも目眩がするほど鮮明な、記憶の中に、慎ましく佇んでいる
ただ、向かう場所がないだけだ
「そう、それだけ。」
口に出して言ったほうが大したことないように思えそうで、そう口にしてみたが、返って虚無感が膨らんだだけだった
下界に降りるとAは大体寂しくてやりきれない思いをすることになる
だがそれと同じくらいの強さでこうも思うのだった
“羨ましい”
知らないっていいことだ
誰かが無知の知とか言っていたけど、知らないって時には最大の防御になる
“知らない”人間が羨ましい
『“知らない”？』
またあの声が出てきた
ただ、今度の声はAの思い出の中にある声よりもずっと意地悪だ
『自分は全てを知っているかのような口ぶりだねェ
“それ”も思い出せないくせに』
クスクスと馬鹿にしたような笑いがこだました
「分かってるよ
ただ‥思い出したくないだけ」
黒
今日、久々に見たあの黒
そうだ、あの存在
そっと佇む記憶よりも、ずっと貪欲で狡猾なそれは、隙あらばAを呑み込もうと常に狙っている
知らないふり、思い出せないふりをしてやり過ごしてきた
でも、そろそろ厳しそうだ
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チョコプリン(プロフ) - 坂竹会長さん» いつもコメントありがとうございます！励みになります！！ (2018年7月2日 19時) (
レス) id: 2ef6026359 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 凄く夢主ちゃん好みです。 更新頑張ってください。陰ながら応援させていただいているので、。ガンバです((何様。 失礼しました。 (2018年6月20日 6時) (レス) id: cf1caa7fcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルミ x他1人 | 作成日時：2018年5月2日 22時
