MoeMoe part3

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服を着ている時に何度かこの体制になった事はある

バックハグ、では無いけど翔太の脚の間に座ると翔太が俺の事を守ってくれてるみたいで好き





それはさておき、この選択は正解なのか

さっき言ったように守られてるみたいなのは本当
でも動くなと言うように膝で腰を掴まれてて



恥ずかしくて触れる腰が熱く火照る









「もたれないの？疲れるだろ？」









くっつかないようにピンっとたてた背筋を指でなぞるように遊ばれると、こそばゆくて力が抜けてしまう









「ちょっ大丈夫だから、それやめて」









「だったらこっち来て」









陶器の浴槽を滑るように重心が移動して、すぽっと翔太の胸に体重をかけて腕に包まれる




肌の触れる面積なんて、さっきの比じゃないぐらい増えて
胸筋、二の腕、腹、指、脚、あと アレ






恥ずかしくて赤くなった肌は風呂のせいだと言い訳したいな

無理だけど









「阿部ちゃんどうしたの」









「っ、どうもしてない」









「恥ずかしい？」









「恥ずかしい」









「俺も一緒」



「入る前からずっとドキドキ言ってる」









聞こえてる？なんて自分の音がうるさくて分かんない



でも翔太も恥ずかしいんだって同じ事を思ってるのはちょっと嬉しい









「で、なんで急に2人で入りたいって言い始めたのさ」









「それはその、」









「なに？教えて」









掴むように頭を撫でた手はスルスルと下まで落ちていく



この仕草知っている、愛撫と一緒

あぁ身体の芯が熱くなる









「翔太とお風呂はいるのっていつもお酒飲んでたり、そのっシた後、とかじゃん？」



「だから普通の時に入りたいな、なんて思って」









「いつもと違う？」









「心臓うるさいもん、全然違うよ」



「翔太は？」









「改めて一緒に入ろなんて言われたから俺も緊張してる、だって付き合う前から風呂一緒とかあったし気にしてなかったけどやっぱ普通に大事だよな、こういうの」









上手く俺の意図が伝わっていて安心する


普通のカップルじゃないから、特別普通を楽しみたい



だけど、特別意識せずに出来た普通のことが出来なくなるなんて不思議だ
恋とか言うものは




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