story51___あれ。 ページ7
「……カサネくん？」
何でカサネくんがダイナモを持って……
「試合終わったんすよ。俺達の負けです、ノックアウトされました。
あぁ、ダイナモはお兄さんから借りました」
……あ。
もう、そんなに時間が。
戦犯は私ってワケ……だって途中はヴィンテージと二人でいたんだから。
そしてカサネくんはため息を吐いたあと、ダイナモを肩に掛けた。
機嫌悪いなカサネくん。これ怒られるやつや……
でもまんまとその予想は外れてしまい、カサネくんはニヤリと笑った。
「その様子だともしかして……できちゃいましたか？」
あーーこの子のキャラよう分からん。
何が「できちゃいましたか？」だよ。それで「はいできました」なんて言えるか。
「いやそういう訳じゃ_____」
そう反抗しようとした矢先。
喋れなくなった。
いや……もっと詳しくいえば喋れなくされた、というのが正解だろうか。
後頭部を支えられ、目の前には目を瞑っているヴィンテージの顔が。
唇に柔らかい感覚が当たる。
「……〜〜ッ！！」
深く、とろけるような口付け。
しかし後頭部を支えられている手の力は弱まることは無かった。
ただ私はこの状況に耐える他なくて。
「まっ……あぁぁぁやっ、クラゲー！！ お兄さーん！！ Xブラッドの皆様ァァ！！」
カサネくんうるさっ……ってか呼ばなくていい……！
寧ろお兄ちゃんはやばい……！！
「〜〜……もっ、やめろ！！」
まだ離さないでいる彼を押して無理矢理離す。
多分今の私は顔色がヤバいだろう……タコ以上に赤くなっていると思う。
あぁぁもうしかもまだ観客帰りきってないんだけど……
スカルとかタレサンは絶対いるうぅぅ……
ヴィンテージはむす、とした表情になった。
むす。じゃねぇんだよクソ。
そう思っているとヴィンテージがむす顔から真剣な表情に変わり、私のフクの袖を片手で握ってこう言った。
「……迎えが遅くなって悪かった。……と言っても分からないだろうな」
何で口篭るんだよこっちも恥ずかしくなるだろうが……
そしてヴィンテージは思い切った様子で話す。
「お前が昔引越しをして……事故に遭って俺のことを忘れてしまっていても、
_____俺はAのことがずっと忘れられなかった」
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雪部屋 - めちゃめちゃ好きです！！ヴィンテージくんの攻めなんて私得すぎて…！！とっても好きです！更新頑張って下さい！！！応援してます！！！！ (2021年3月22日 14時) (
レス) id: 12fe43d701 (このIDを非表示/違反報告)
らいむ(プロフ) - とても面白いです！ヴィンテージ君攻めますなぁ…これからも頑張って下さい！ (2021年1月31日 18時) (レス) id: 539bd08d32 (このIDを非表示/違反報告)
懐中時計。(プロフ) - テトルさん» コメントありがとうございます(*^^*)とても嬉しい言葉だ……！！ ご期待に添えるよう頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年4月9日 1時) (レス) id: b2c03daaae (このIDを非表示/違反報告)
テトル(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからの物語がすごく楽しみです！ゆっくりでいいので更新頑張ってください!!!!! (2020年4月8日 18時) (レス) id: c973a355bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：懐中時計。 | 作成日時：2020年4月8日 4時
