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基「で？どこまでしたの？時間はたっぷりあったでしょ？」
涼「……秘密だ」
口角を挙げて風介は言った。
晴「うっわむかつく！」
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部屋の前で待ち合わせし、そろったところで午後７時の海辺へ出た。
晴矢と基山君ににやにやした顔を向けられ、うつむいてしまった。
あ(陽菜に、話さないとな…)
それはどこかのタイミングで言うとして、今はスイカ割りを楽しもう。
晴「よっしゃ！キンキンに冷えてる！ここに置くからな！」
陽「わかってるよそんなこと」
陽菜はテンションが上がっている晴矢に冷たい態度をとるが、陽菜もテンションが上がっているのがばればれだ。
基「誰からいく？」
晴・陽「はいはいはい！！」
２人一斉に手を挙げる。
それを見て私たちは苦笑した。
晴「ゆずれよ！」
陽「それで晴矢が割ったらもう割れないじゃん！」
晴「俺砂浜に埋められたんだぞ！」
基「じゃんけんすれば？」
言い合う二人に基山君が言った。私もまったくの同感だ。
陽・晴「じゃんけんぽんっっ」
晴「よっしゃあああああああああ！！」
陽「きゃああああああああああ！！！」
晴矢がチョキ、陽菜がパーで晴矢の勝ちだ。
あ(すごい本気のじゃんけん…)
基「まあまあ南雲さん。晴矢を誘導するのは俺たちだから」
晴「絶対嘘教える気だろ！」
喚く晴矢の目を、陽菜が布で覆う。
少しも見えないように念入りにチェックする。
そして、目隠ししたらスイカから離れた場所に連れて行く。
陽「はい、じゃあここからスタートね！」
スイカから約５ｍ。
さあ、晴矢は無事にたどり着くのか。
・
晴矢からすると、スイカは右斜め前にある。
そこに私たちが声で誘導するのだが……。
基「晴矢、右！」
涼「違う、左だ」
陽「前！前！あー９０度曲がって！」
あ「１歩進んで３歩戻って！」
全員違うことを言う。
晴「どれがほんとの情報だよ！」
晴矢が叫んだ。
とたんに皆笑い出す。
基「はいはい。ごめんね。そこから右に３歩行って、前に１０歩行ったところだよ」
基山君が言うとおり、晴矢は歩いた。
そして――――。
ガンッ
スイカにはありえない音が辺りに響いた。
晴矢はびっくりし、私たちは盛大に吹き出した。
晴矢は、基山君の嘘の誘導で岩に棒を振り下ろしたのだ。
陽「あっはっはっは！！ほんとに行ってるの！！」
目隠しをほどいた晴矢は
「あの空気はほんとのことだと思うだろ！」
と、叫んでいた。
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海野莉那(プロフ) - ちーぼーさん» ありがとうございます！ドキドキしてくれると書いた甲斐があります！がんばります！ (2016年8月5日 15時) (
レス) id: 6de7cda624 (このIDを非表示/違反報告)
ちーぼー - すごくドキドキします! これからもがんばってください! (2016年8月4日 19時) (レス) id: 53182a88bc (このIDを非表示/違反報告)
海野莉那(プロフ) - クレマチスさん» 返信遅れてごめんなさい！！ありがとうございます！超ド級のキュンキュンを目指してがんばります！ (2016年6月19日 11時) (レス) id: 6de7cda624 (このIDを非表示/違反報告)
クレマチス - すごくキュンキュンしました！！ (2016年5月29日 23時) (レス) id: 87bfc2f468 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉那 | 作者ホームページ：http://blogs.yahoo.co.jp/haruhi_0204mind
作成日時：2015年9月16日 14時
