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あ「はぁ...」
週が明けてから、激務に追われる毎日が始まった。
21時に帰宅して、夕飯を食べ、風呂に入り、現在22時。
今から1時間、今日の授業の復習と、余裕があれば予習だ。
1年生の頃はそんなことしなかったが、
特別カリキュラムになってからは必履修科目の授業数が少なくなって授業スピードが早くなったため自学をしないとついていけないのだ。
それに加え生徒会の仕事もある。
...でも、みんな同じなんだ。
それが、私に力をくれた。
あの時提案してくれた鶴丸君、賛成してくれたみんなには感謝している。
いつも、助けてもらってばかりだ。
あ(数学、国語、英語、物理、日本史、政治経済...と、マナー)
教科書を机に積むと、ちょっとしたタワーができた。
これだけの教科書、車がなかったら持って帰るのが大変なんだろうなと思いながら机に座り、復習に取り掛かった。
・
鶴(アイツ今ごろ勉強してんだろうな)
ソファに座り、書類に目を通しながら鶴丸はAを気にした。
鶴(責任感の強い奴だから無駄に気負わないといいが...。ま、そうならないために俺らが動けばいいんだ)
ーー実際は、佐城は巻き込まれた側だ。
本来は俺達5人に課せられる"将来のための"仕事だった。
だが親父の謎の6人生徒会体制によって佐城は生徒会長となってしまった。
そのせいで今、佐城には必要の無い激務を負わされることになったのだ。
鶴(生徒会が終わった後にでも親父から聞き出してやる...)
そう考えて、鶴丸はあることに気付いて自虐的な笑いを漏らした。
鶴(今すぐしねぇってことは今のままアイツといたいってことじゃねぇか)
わざわざ状況を動かそうとしないのは、今の距離を失いたくないから。
目的が果たせた後に、全て聞き出せばそれで良いと思っているから。
鶴(これが社会だと鶴丸家は一気に真っ逆さまだな)
動くのが少しでも遅ければ負けの道を走ることになる。
勝ちたいのなら、フライングが当たり前だ。
鶴(...社会状況は読めてもアイツの心は読めねぇな)
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海i野i莉i那(プロフ) - らむさん» ずっとずっと待っていただきありがとうございます(;;)私としても本当に申し訳ない終わり方ですが、らむさんのように長く愛してくださってくれる方に最後をお届けできるよう頑張ります!応援ありがとうございます! (12月6日 22時) (レス) id: d1e5cf99d9 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - ずっとお待ちしておりました…!こうしてこの作品が終わってしまうのは悲しいですが、なんだか感慨深いです…。今までの素敵な話を更新して頂きありがとうございました!最後までついて行きます! (12月4日 17時) (レス) @page46 id: 671cd1d58d (このIDを非表示/違反報告)
海i野i莉i那(プロフ) - ANZU*さん» こんな古い作品を面白いと言っていただけでありがたいです!完結は難しいですがどうにか私なりの終わりの形を作ろうと思いますので、また見に来てくれたら嬉しいです。 (12月2日 0時) (レス) id: d1e5cf99d9 (このIDを非表示/違反報告)
海i野i莉i那(プロフ) - ありすさん» ありすさんやこの作品を読んでくださった方に届くことが出来たらいいなと思います。昔を思い出して頑張って書きます。(*^^*) (12月2日 0時) (レス) id: d1e5cf99d9 (このIDを非表示/違反報告)
海i野i莉i那(プロフ) - ありすさん» 長い間こちらの作品を読んで頂き本当にありがとうございます。ありすさんのコメントがずっと頭の片隅に引っかかってたので、完結させることは難しいだろうけどこの後の展開を纏めて書き出そうかなと思います。このような形で申し訳ないですが、 (12月2日 0時) (レス) id: d1e5cf99d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莉那 | 作成日時:2017年12月9日 23時